きのう、特別国会が開会され、衆参両院で首班指名選挙が行われました。
与党が過半数を占める参議院では1回目の投票で決着がついて石破氏が指名され、少数与党となる衆議院では1回目の投票で決着がつかず、石破氏と野田氏との決選投票で石破氏が指名されました。
結果、石破氏が第103代総理大臣となって第二次石破内閣が発足することになったわけですが、少数与党に支えられての困難な船出です。
少数与党の国会運営にとってキーパーソンとなるのが国民民主党の玉木代表です。
玉木代表は政策や法案ごとに閣外協力していくことを宣言していますので、自公としては対立姿勢を鮮明にしている立憲民主よりも玉木代表の顔色のほうを優先しなければなりません。
閣外協力のほうが少数与党から最大限の譲歩を引き出せる、と考えた国民民主の戦略は正解だと思います。
しかし、そうした戦略をもつ国民民主の存在を最も煙たく思っているのが財務省です。
省是としている緊縮財政を否定する国民民主は、財務省にとってはまさに目の上のタンコブです。
昨日の当該ブログで私は、玉木代表や国民民主党の何らかのスキャンダルが出てくる可能性を示唆しましたが、案の定、玉木代表の不倫報道が出てきました。
しかも、首班指名選挙の日に合わせるかのようにして一斉に報道されたのです。
報道の真偽のほどは私にはわかりませんが、今後、玉木代表ご本人が説明責任を果たされていくことでしょう。
それにつけても、こうしたスキャンダルが首班指名の日に大々的に報道されるというのは、何かしらの思惑が働いているとしか思えない。
むろん、それが「財務省の差し金である」と言うつもりは全くありません。
そんな証拠は何一つありませんので。
ただ、財務省が言論弾圧的な行動を取る事例を私は知っています。
これは、ある元総理の側近から聞いた話ですが、その元総理が財務省を批判した途端に、元総理を支援している企業に国税の調査が入ったことがあるという。
企業にとって国税の調査が入るというのは、そら恐ろしいことのようです。
財務省は、国税庁(財務省様に逆らうといつでも査察するぞ!)、主計局(財務省様に逆らうと予算をつけないぞ!)、記者クラブ(財務省様に逆らうと情報を与えないぞ!)という3つの力を最大限に駆使して権力を誇示しているようです。
実に恐ろしい役所です。
ここのところ、財務省が喧伝してきた「財政破綻論」が嘘であることはだいぶ世の中に普及してきました。
ゆえに、彼らも省是を守るために必死なのでしょう。
国民を守ることよりも省是を守ることのほうが優先されてしまうのですから、誠にかなわない。