国境なき世界の恐ろしさ

国境なき世界の恐ろしさ

バイデン米大統領が次期大統領選への撤退を表明しました。

あれほど「絶対に撤退などしない」と言い張っていたのに、皮肉にもトランプ前大統領の暗殺未遂があったことですっかり風向きが変わってしまい、撤退は止むを得ず、となったのでしょう。

これでバイデン政権は1期4年で終わることが確定したわけですが、もともとバイデン政権は、その背景に「オバマグループ」なる人たちが控えていたため「オバマ政権の3期目!?」などと揶揄されていたのが印象的です。

バイデン大統領は就任演説で「民主主義を守る」とか、「分断ではなく結束を」とか、実に耳当たりの良い言葉を並べておられましたが、トランプ前大統領よりも強権的な点も多々ありました。

例えば、トランプ前大統領は、就任して最初の100日間で9本ぐらいの大統領命令(議会を通さず命令できる大統領権限)を出していましたが、バイデン大統領は最初の100日間で30本ちかい大統領命令を出しています。

バイデン大統領の就任当時の人事をみても、ロイド・オースティン氏を国防長官にしたり、国連大使だったスーザン・ライス氏を国内政策会議の委員長にしたりと、いかにも戦争で一儲けしたい人たちが喜びそうな人事でした。

アフガニスタン戦争の仕掛人はオースティン国防長官だったと言われています。

因みに、オースティン氏はアフリカ系の黒人として初めて国防長官に就任したことで知られていますが、氏が軍事産業の社長をやっていたことは日本ではあまり報道されません。

2001年からはじまったアフガニスタン戦争は、米国史上で最も長い戦争となったのは周知のとおりです。

ライス氏もまた2012年のベンガジ事件での発言が問題となったのは記憶に新しく、その禊が済んだとも思えないのにバイデン大統領は就任して直ぐに彼女を登用したのは実に驚きでした。

一方、トランプ政権からバイデン政権に変わって以降、米国にはメキシコ国境から約1,200万人もの移民が流入し、その結果、米国には現在1,200万人から1,300万人の不法移民がいるらしい。

不法移民が増えれば増えるほど犯罪率が高まり治安は悪化し、財政的負担も大きくなります。

また当然のことながら、不法移民に紛れ込んでテロリストが米国内に入ってくる可能性も高まります。

トランプ前大統領や彼を支持する米国民が移民流入に反対するのも宜なるかな。

欧州においても、各国の選挙で移民流入に反対する政党が躍進しているのも同じ理由です。

国境嫌いの左翼主義者たちは「移民を受け入れないのは多文化共生に反するぅ〜」とか、「偏狭なナショナリズムがぁ〜」とか叫んでいますが、移民流入に異を唱えているのはナショナリズムの偏狭さなどではなく、治安の悪化や財政的負担以外にも深刻な問題を内包しているからです。

例えば移民受け入れの名のもとに、人身売買や臓器売買によりカネ儲けをしている人たちがいます。

なんとメキシコでは、他人様(ひとさま)の子供を誘拐し、自分の子供として共に不法に渡米し、塩梅よく米国内に入ったら子供を捨てる。

そして、そうした子供たちが人身売買組織に売られるというビジネスモデルが成立しているという。

実に恐ろしいことではないでしょうか。

それでも移民推進派は「多文化共生のためにはその程度の犠牲はやむを得ない…」とでも言うのでしょうか。

国境なき世界の真の恐ろしさを知るべきです。