敗戦利得者による戦後支配

敗戦利得者による戦後支配

古今東西の歴史が証明しているように、戦争に負けた国は悲惨です。

国土は焦土と化し、数え切れぬほどの罪なき命が奪われることは言うまでもありませんが、それだけでは収まらない。

戦争で負けた国には、必ず「敗戦利得者」が現れます。

我が国においても占領下、GHQにすり寄り、戦後日本においてカネと権力を手に入れた売国奴は大勢います。

例えば、吉田茂、岸信介、楢橋渡、児玉誉士夫、笹川良一らがその典型です。

とりわけ、戦前戦中の児玉誉士夫と笹川良一は、陸軍の商業代理人としてアヘンやヘロインを調達していた守銭奴で、東京裁判ではA級戦犯容疑者として巣鴨プリズンにぶち込まれたものの、東條英機ほか6人のA級戦犯が絞首刑となった日の翌日(昭和23年12月24日)に釈放されています。

アヘンで稼いだカネはどこへ消えたのでしょうか。

GHQと裏取引でもしたのでしょうか。

敗戦後、彼らが真っ先に手掛けたのが売春宿です。

しかも米兵向けの。

戦中は「一億玉砕」だの、「鬼畜米英」だのと言っていた右翼だったくせに、日本が戦争に負けた途端、日本の女性たちを盾にし、すなわち金儲けの道具にして米兵相手の金儲けに勤しんだ。

やがて児玉は戦後日本では政界のフィクサーなどと言われるほど力をふるい、笹川は社会奉仕活動家ぶって公営ギャンブルの胴元になりカネを稼いだ。

さて、吉田茂もまた、事あるごとにマッカーサーに媚びた。

例えば東京裁判で検察側に公文書などの資料を進んで提供したのが、当時・外務大臣であった吉田茂だ。

それらの資料は、日本側弁護団には一切渡さなかった。

このように、マッカーサー(GHQ)に媚びて媚びて媚びて、めでたく総理大臣にまでしてもらった男です。

岸信介もそうです。

考えてみてほしい。

巣鴨プリズンにA級戦犯として収容されていた男が、そのわずか9年後に総理大臣になっているのです。

むろん、CIAの協力者(エージェント)になったからこそ総理大臣にしてもらった、と見るべきでしょう。

そもそも総理大臣になるための政治資金はどこから出てきたのでしょうか。

岸信介といえば、満洲を仕切っていた「弐キ参スケ」の一人です。

当然、アヘン利権を思い通りにしていたことでしょうから、岸信介にも相当な蓄財があったはずです。

因みに、1930年代後半から日本が敗戦する1945年まで、世界に出回るアヘン、モルヒネ、ヘロイン、コカインなどの白い粉物の90%は、メイド・イン・ジャパンでした。

要するに満洲国は、アヘンを資金源に運営されていたと言っていい。

岸信介が蓄財したアヘン・マネーはどうなったのでしょうか。

A級戦犯となった際、司法取引でもしてGHQと山分けしたのか。

ご承知のとおり、岸信介は故安倍晋三元総理の祖父にあたり、吉田茂は麻生太郎副総裁の祖父にあたります。

岸田総理の祖父もまた満洲利権で稼いだ実業家でした。

すなわち、戦後日本でカネと権力を手にした人たちは、ことごとくアヘンまみれの満洲利権に関わっていた人たち、もしくはその子孫たちです。

これは何かの偶然でしょうか。

むろん、そんなはずはない。