私たち日本人は一生の間に概ね13トンの食べ物を消費するらしい。
そのうち、おコメだけで6トンを占める。
占領時代、GHQは100%のコメ自給率を下げさせ、我が国を食糧輸入体質にするために、慶応大学医学部の林髞(はやし たかし)や朝日新聞の『天声人語』(昭和31年3月11日、昭和31年9月3日)など、GHQの手先となった学者やマスメディアを利用して「コメを食べるとバカになる」というデマのキャンペーンを大々的に展開しました。
独立回復後も学校給食を全てパン食にさせるなど、国民のコメ離れを強引に導き、遂に昭和36年には『(旧)農業基本法』を制定させ、この政策を固定化しました。
私もこどものころ、学校給食で毎日のように食パンを食べさせられた記憶があります。
人間の小腸の長さの平均は、食肉習慣の食性がある欧米人の場合は約5メートルであるのに対し、穀物摂取の食性がある日本人は約7.5メートルもあります。
おそらくは肉の消化は早く、おコメなどの穀物の消化は遅いので、長い進化の過程で穀物の消化に必要な分だけ小腸が長くなったのでしょう。
ところが、日本人の食性が肉食を主体とするように変化した結果、肉食としては小腸が長すぎることになり、その長い分の小腸では消化した肉の残渣の腐敗とその腐敗物の吸収がはじまり、それが万病の原因であるとも言われています。
そのことは、パン食についても同様で、パンの消化は早いので、やはり小腸は長すぎることになります。
ましてや、パン食の場合は、乳製品と肉との併用がなされますので、その弊害は倍加することにもなりましょう。
因みに、某ファーストフード店のハンバーガーには約90種の食品添加物があると聞く。
さて、食糧は戦争のための兵器にもなり得るから恐ろしい。
ミサイルなどの武器と同様に、食糧の兵器化によって大規模な民間人の命が奪われることもしばしばです。
ときに、その規模は核兵器に匹敵することもあります。
食糧の兵器化とは、その国や地域の食糧供給を意図的に混乱させ、あるいは混乱させると威嚇することにより政治的・軍事的戦略目標を達成しようとする行為です。
食糧供給を滞らせるだけでなく、農地を略奪したり破壊したり、相手国を飢餓に陥れるための包囲策や封鎖策がとられることもあります。
客観的事実として、これまで世界で飢餓を引き起こしてきた最大の要因は紛争や戦争です。
今まさに、ガザやシリアやスーダンでも多くの人々が飢餓の瀬戸際に追い込まれています。
イエメンの内戦においても紛争勢力の双方が農業生産を破壊の標的にしたし、現地の市場を混乱させ人道援助の供給を滞らせるなども行われました。
ウクライナのゼレンスキーもまたロシア経済に打撃を与えようと、ロシアの小麦や肥料の輸出を制限していますが、それによって紛争地域外の多くの一般市民が被害を被っています。
紛争や戦争のなかで民間人の食糧確保を確かなものにするためには、戦時国際法において「食糧やその生産手段に対する攻撃は正当な軍事行動とはみなせない」ことを明確に示す必要があると思います。
むろん、それだけで食糧の兵器化から国民を守りきることはできないので、やはり食糧の国内自給力を高めるほかない。
米国の一極覇権能力が衰えた今、いつでも食糧を輸入することが可能なグローバル経済システムは崩壊しつつあるのですから、国内自給力の強化はなおさらのことです。