米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで会談しましたが、激しい口論となって決裂したようです。
双方は当初、鉱物資源の権益をめぐる合意文書に署名する予定だったようですが、ゼレンスキーがトランプ政権のロシア外交について疑問視する発言をしたことから口論となったらしい。
もともとプーチン大統領を追い詰めたのは米国の民主党政権です。
因みに、米国が民主党政権になると、たいてい世界のどこかで戦争や紛争がはじまります。
戦争・紛争が起きるように工作しているのが、CIAだと言われています…
それにつけても、選挙(民意)で選ばれたウクライナのヤヌコビッチ政権(親ロシア政権)を、デモを仕掛けて崩壊させ反ロシア政権を打ち立てたり、ウクライナのNATO加盟を急かしたりすれば、そりゃぁロシアだって黙っていられるはずもない。
安全保障上、ロシアがウクライナのNATO加盟を受けいれることなど絶対にあり得ない。
仮に私がロシア大統領であっても認めません。
ウクライナを緩衝地帯のままにしておければ、ロシアがウクライナに侵攻することはなかったはずです。
どうみても米国民主党政権にそそのかされたウクライナのほうが分が悪い。
おそらくはトランプ大統領もそう思っているはずで、だからこそゼレンスキーに対し「お前には敬意が足りない…」と言ったのだろうと思います。
これまで米国は「そんなお前たちのために、どれだけのカネを渡したと思っているんだ…」と。
ウクライナは世界有数の汚職大国で、米国が支援したカネのほとんどはゼレンスキーをはじめウクライナの政府高官たちの懐に入っていることは有名な話です。
そもそも、ウクライナ東部に住むロシア系住民を迫害していたのはウクライナです。
因みにロシア系住民がウクライナ東部に住んでいるのは、もともとロシア人の地だったからです。
このように見ていくと、「悪のプーチンと闘う善玉ゼレンスキー」という構図がいかにイカサマなのかがわかります。
ゼレンスキーはトランプ大統領を甘く見ないほうがいい。
昨年の狙撃事件以来、トランプ大統領は「自分は神に選ばれた指導者である」という想いを強くしたのではないでしょうか。
あと数ミリほど銃弾の軌道がずれていたら命を落としていたのに、その数ミリの差で自分は命を救われました。
だから「自分は神に選ばれたのだ…」と。
就任演説でも「私の命が救われたのには理由があったのだとそのとき感じた。今ではその確信を強めている」と発言しています。
とりわけ二期目のトランプ政権は、既存の同盟関係に縛られず、全ての国と是々非々で付き合っていくという姿勢を鮮明にしています。
同盟国を飛び越えて、同盟国に敵対する国とも直接交渉するというやり方です。
これはウクライナのみならず、日本にとっても頭の痛いところで、尖閣問題や台湾有事の危機が迫っているなか、日本を飛び越え中共と直接交渉されてはかないません。
韓国もしかりです。
トランプ政権が韓国との同盟関係を軽視し、北朝鮮の核保有を認めつつあるなか、韓国では既に核武装論が浮上しています。
米国の外交専門誌として有名な『フォーリン・アフェアーズ』でも、朝鮮半島を専門にする学者たちが「韓国が求めるなら核武装を認めざるを得ないだろう」と言いはじめています。
言わずもがな、これはわが国にとっても極めて重要な問題です。
核武装化した朝鮮半島を前に、「日本には憲法9条がぁ〜」などと言っていられるのか。