自民党総裁選挙

自民党総裁選挙

自民党総裁選が明日、告示されます。

報道によれば、既に出馬表明している高市経済安全保障担当相が、自身の政策を訴えるリーフレットを党員らに送付していたことが党内で問題になっているとのことです。

党の規約では、候補者が党員へ広報物を郵送することは禁止されているらしい。

しかしながら、高市氏は「送付したリーフレットは禁止前の8月中に郵送作業を終えているので、違反行為には当たらない」としています。

それに対し、他候補陣営からは「違反してなくとも、狡いことはやめるべきだ…」などの批判が出ていますが、もしもそれが「狡いこと」なのであればはじめから禁止しておくべきです。

候補者が法規の上で認められた手段を最大限に活用することは当然のことなのですから、それを他候補が口惜しいと思うのであれば同じことをすればいい。

それにつけても、候補者の中で唯一の積極財政派である高市氏に対する風当たりはことのほか強いような印象を受けます。

一方、党員に広報物など郵送する必要などないほどに優勢な位置にいる小泉進次郎氏ですが、出馬表明の記者会見において相変わらずなことを言っていました。

未だに「聖域なき規制改革を断行する」のだとか。

親父が言っていたことそのままです。

ほんとうに進歩のない親子です。

そもそも1990年代からこのかた、歴代内閣はずっとそれを言い続け、またそれを実行し続けてきた結果として現在の「凋落」があります。

なぜ、それが解らない。

また、小泉進次郎氏は「労働市場改革の柱として雇用規制を見直す」と言っていますが、それも既に何十年もやってきたことだろうに。

雇用規制が緩和されてきた結果、どれだけ非正規雇用が増え、またそのことがどれだけ少子化につながったと思っているのか。

なお、小泉氏は「一般ドライバーが有料で運ぶライドシェアを全面解禁する」と豪語していますが、米国のウーバーでどれだけの女性がレイプされたかを知って言っているのか。

おそらく知らないのでしょう。

あまつさえ、我が国の伝統的な家族制度を破壊する「選択的夫婦別姓」まで主張してやがる。

それから、小泉氏は自民党の農林部会長時代から「儲かる農業への転換」を提唱しており、それには「農協を解体すべきだ…」と思っているらしい。

なぜ、食料安全保障を支えている農協を解体しなければならないのでしょうか。

ちなみに、既に出馬を表明している小林鷹之氏も「儲かる農業への転換」を主張しています。

寝言も休み休み言ってほしいものですが、真に必要なのは国民の胃袋を満たすための農業です。

いま起きている米不足にしても、我が国の食料安全保障が弱体化していることの現れだろうに。

進次郎くんが大好きな米国様がやっているように農家の生産者価格を補償するか、それとも欧州のように農家の所得補償をするかのどちらかを行わねばなりません。

以上、どう考えてみても総理としてはNGな小泉氏ですが、相変わらず国民人気は高いらしい。

そこで自民党員の皆様へのお願いですが、よほどの自殺願望か破滅願望を持っておられるのなら別として、少なくとも不幸な国民になりたくないのであれば、やはり小泉氏には投票しない方がいい。