懲りない親子

懲りない親子

9月27日に投開票が予定されている自民党総裁選挙。

下馬評では、国民的人気の高い!?、小泉進次郎候補が最も優勢らしい。

ただ、一回目の投票で過半数に達しなかった場合、決選投票が行われることになりますので、もしも2・3位連合が成立するとその限りではないようです。

さて、小泉進次郎氏の政策(公約)らしきものが、テレビや新聞などを通じて五月雨式に漏れ伝わってきております。

例えば小泉進次郎氏は自分が総理になったら「年収の壁を撤廃し、働いている人全員に厚生年金を適用する」と気炎を上げているらしいのですが、これは簡単に言えば「低賃金で苦しんでいる人からも、しっかり年金を徴収させて頂きます…」と言っているわけで、要するに氏は「総理になったら大増税するぞっ」と自ら公言しているに等しい。

デフレとコストプッシュ型インフレが併存する中で、多くの国民が経済的に困窮しているにもかかわらず、増税ですか?

毎度、つける薬が見つからない。

それだけではありません。

小泉進次郎氏は、なんと国立公園に、やがては有害廃棄物となるソーラーパネルを敷き詰めたいらしい。

景観を損ねる云々以前の話として、世界の太陽光電池の85%、太陽光電池用ポリシリコンの88%、太陽光電池の中核であるシリコンインゴットとシリコンチップの97%を生産しているのは中国です。

そんなものを、どうして我が国の国立公園に敷き詰めなければならないのか。

次いで、この男、どうしても「ライドシェア」を本格的に導入し、タクシー業界の雇用を不安定化させたいらしい。

てゆうか、おめえの親父がやったタクシー業界の規制緩和(2002年)でどれだけの人が迷惑を被ったと思っているのか…

タクシー業界は小泉内閣時代の規制緩和によって新規参入などが原則自由となり、タクシーの台数が増え過ぎて価格競争が進みました。

そのおかげで、運転手の賃金低下や労働環境の悪化が問題視されるようになったのは周知のとおりです。

これによって、大手を含め多くのタクシー会社で減車が進んだのです。

いったん減車が進むと、再び増車するのは雇用確保の観点からも実に困難です。

それを今度は「運転手が足らないからライドシェアが必要だ…」と、息子が言い出しているわけです。

先行的にライドシェアを導入し失敗したフランスの事例など、彼にとってはお構いなしです。

また、小泉進次郎氏は「選択的夫婦別姓」を推進しているとのことです。

少し説明が必要になりますが、私は「夫婦別姓」については容認していますが、「選択的夫婦別姓」には断固として反対しています。

例えば、結婚された女性が、そのまま戸籍的に旧姓を名乗り続けることは一向に構いません。

なぜなら、それが我が国の固有の家族制度を維持してきた伝統の一つでもあるからです。

元々、姓を有していたのは一部の階級ですが、それでも源頼朝の奥さんは北条政子でしたし、足利義政の奥さんは日野富子、織田信長の奥さんは生駒吉乃でした。

まさに夫婦別姓です。

しかしながら選択的夫婦別姓とは、生まれてくる子供に、父方の姓もしくは母方の姓のどちらかを選択させよ、というものです。

こうなると、我が国が長い歴史の中で積み上げてきた固有の家族制度は崩壊します。

なぜなら、選択的夫婦別姓が代々続いてしまうと、自分は〇〇家の子孫である、という家族的アイデンティティが喪失してしまうことになるからです。

それにつけてもこの親子、どうしても日本を壊したいらしい。