現在行われている東京都知事選挙は、この土日が選挙戦最後の土日になります。
7月7日の日曜日は投票日で、来週の土曜日は選挙戦の最終日となりますので、選挙的には今週が最後の土日となります。
各メディアは、この土日をつかって世論調査を行います。
たいていの場合、ここで頭一つ抜け出した候補者がそのまま当選者となるのが通例です。
とりわけ、首長選挙の場合は、こうした展開になると現職候補が断然に有利となります。
現段階の報道をみるかぎり、現職が安定的に優勢で、おそらくは蓮舫氏が2番手につけているものと思われます。
巷では「学歴詐称疑惑の現職 vs 二重国籍問題の蓮舫」などと揶揄されていますが、他の候補者を含めても、私が望ましいと思える候補者は残念ながら一人もおられません。
むろん、私は東京都民ではありませんが、日本国の首都・東京のリーダーとなるわけですから、少しでもまともな人にやってもらいたい。
おそらくは、私と同じように思っておられる東京都の有権者は意外にも少なくないのではないでしょうか。
だとすれば、国政にしても、地方政治にしても、今の我が国は「選択肢なき民主主義」の状況にあると言っていい。
私が言うまでもなく、東京都知事というのは極めて重い役職です。
その地位に就かんとするならば、相応の資質が求められます。
自らの学歴に疑惑がもたれているのに誠実に答えることすらできない現職候補というのも実に残念ですが、二重国籍問題が明らかになったときの蓮舫氏の対応にもがっかりでした。
この問題を指摘された際、蓮舫氏は「(それまでは)父親の台湾籍だったが、日本の法律改正で17歳のとき母(日本)の国籍を持てるようになった。1985年1月21日に日本国籍を取得し、合わせて台湾籍の放棄を宣言した」との説明をされていました。
しかしながら、1985年1月21日に日本国籍を取得したのは事実ですが、実際には台湾籍は除籍されておらず、国籍法で定められた「22歳になるまでの国籍選択」も行われていませんでした。
蓮舫氏が台湾籍を正式に除籍したのは、2016年9月のことです。
すると今度は、「当時の私(日本国籍を取得した時点での私)は17才で、すべて父に任せっきりだった…」という言い訳をされていました。
とはいえ、自分の国籍についてあまり関心を持たない人は、地方議員であれ国会議員であれ地方行政の首長であれ立候補すべきではないと思います。
因みに、1995年7月に発売された旅行雑誌『ジョイフル8月号』(近畿日本ツーリスト刊)において、蓮舫氏は次のように発言されています。
「今、日本人でいるのは、それが都合がいいからです。日本のパスポートは、あくまで外国に行きやすいからというだけのもの。私には、それ以上の意味はありません。〜中略〜 いずれ台湾籍に戻そうと思っています」