靖國神社とは

靖國神社とは

靖國神社の桜といえば、それはそれは美しい。

予報では、ことしの開花は3月24日(日)とされていますが、きのう(3月20日)の時点では未だ全く開花していない状態とのことです。

ちなみに、境内に咲く桜はソメイヨシノです。

なぜ、ソメイヨシノが植えられたのか。

その由来は、木戸孝允が別荘のあった染井から苗木を植えさせたことにはじまるとされています。

ソメイヨシノの寿命は60年ほどとする説がありますが、環境や管理によって伸びる可能性もあるらしく、はっきりしたことは言えないらしい。

年始に昇殿参拝した際にお聞きしたところによると、境内の桜は世代交代を含む根本的な整備が急務となっているらしく、その費用の捻出にご苦労をされておられるようでした。

そこで、昨年末より崇敬奉賛会がクラウドファンディングを活用して協賛を募ったところ、なんと今年の2月時点で既に1400人以上の賛同を得て当初の目標額に達したという。

つい20年前であれば、考えられないことです。

当時はまだ、靖國神社に参拝しただけで「極右」呼ばわりされていましたので。

さて、靖國神社とは何なのか。

公正な選挙を通じて日本国民の代表として選出された議員・首長である以上、これを説明することができないのは実に恥ずかしいことです。

むろん、私は言えます。

そもそもは王事に倒れた同士を私的に祀ったものが、倒幕維新が成功したことで有栖川大総督宮が令旨を発せられ、江戸城西の丸で陣没者のために招魂祭を行わせられました。

また、幕末の京都でもペリー来航以来の国事殉難者の招魂祭が挙行されています。

これらの招魂祭が起源となり、東京奠都ののち、勅を奉じて招魂社を建立したのが現在の靖國神社の発祥です。

もともとは「東京招魂社」と称されていましたが、明治12年に「靖國神社」と改称されました。

その後、戊辰の役、日清日露の役などの戦役を重ね、大東亜戦争という壮絶な国家総力戦を経験したがゆえに、より深刻で痛切な存在へと高まったのだと思われますが、天皇という我が国において最高に「公」である存在によって国民が祭祀される場、それが靖國神社です。

すなわち、天皇と国民がそれぞれのあり方とその紐帯を確証する場とも言えます。