新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧、お引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
元旦の今日、宮中三殿では既に天皇陛下による祭祀がはじまっておられます。
昨今では、皇居のなかに神社(宮中三殿)があることを知らない人も多い。
宮中三殿とは…
①皇祖天照大御神がお祀りされている賢所(かしこどころ)
②歴代の天皇・皇族の御霊がお祀りされている皇霊殿(こうれいでん)
③国中の神々がお祀りされている神殿(しんでん)
…の三つのお社(やしろ)のことです。
この三つのお社を総称して、宮中三殿といいます。
また、これら三殿に附属して構内には…
神嘉殿(しんかでん)
神楽舎(かぐらしゃ)
綾綺殿(りょうきでん)
奏楽舎(そうがくしゃ)
幄舎(あくしゃ)
…などの建物があります。
早朝から、四方拝(しほうはい)と歳旦祭(さいたんさい)が行われるわけですが、とりわけ三殿附属の神嘉殿のお庭で行われる四方拝は、早朝とはいえ、未だ夜の明けぬ4時から5時ごろの寒い中で行われます。
四方拝は建物の中ではなく、屋根も壁もない吹きさらしの玉砂利の上に陛下自らが額づくようにおすわりになられて、ひたすら私たち国民のためにお祈りして下さいます。
この時期の朝4時、5時といえば、その寒さがいかほどのものかは想像に難くない。
私たち国民は、初詣などで神社仏閣にお参りすると、神仏に対し自分や家族の現世利益をお願いすることが多いわけですが、陛下は唯一、国民の安全と繁栄のためにひたすらお祈りしてくださる存在です。
年が改まって直ぐ、ひたすら国民のためにお祈りをされる…
世界には約200もの国や地域がありますが、このような国家元首は我が日本国にしかおられません。
さて、今年は辰年です。
歴史的にも辰年は政治が大きく荒れる激動の年となっています。
戊辰戦争、日露戦争、血のメーデー、田中角栄先生が貶められた「ロッキード事件」も、政界の大疑獄事件となった「リクルート事件」も悉く辰年でした。
現在、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる金銭問題が大きくクローズアップされているのは周知のとおりで、これがどうなるか。
因みに、北朝鮮が初の核実験を行ったのも、旧ソ連がアフガンからの撤退を表明したのも辰年でした。
一介の地方議員ではありますが、陛下のお祈りを汚すことの無きよう国家安寧のため、そして国民の生活を守り豊かにするために本年も全力を尽くす所存です。