以下は、去る3月8日の川崎市議会「予算審査特別委員会」での、私と教育委員会(教育次長)とのやり取りです。
【三宅隆介 質問】
「前回の議会におきまして旅費を不正に受給した職員がいたことが明らかになっております。厳正に対処するとの答弁がありましたけれども、今なお処分が行われていない。速やかに処分すべきだけれども、なぜやらないんでしょうか?」
【教育次長 答弁】
「旅費の不正受給についての御質問でございますが、旅費を不正に受給した職員は令和3年度分の旅費を既に返還しておりますが、当該職員への処分の検討を進めている中で、その他の職員について不正受給の疑義が生じたため、これらの職員を対象とした調査を実施し、現在事実確認を行っているところでございます。既に旅費の不正受給が明らかとなっている職員と合わせて、不正受給の事実を確認しているその他の職員についても、事実認定を行った上で今年度末に対処してまいります」
他にも同罪の職員がいることを、おそらく教育委員会はかなり早い段階で知っていたのでしょう。
どうやらそのことが、速やかに処分しなかった理由らしい。
結局、教育委員会が調査したところ…
なんと川崎市立小学校の校長や教職員ら16人が、出張の際に自家用車を使ったのに「公共交通機関を使った…」と事実と異なる報告を繰り返し、令和4年度までの5年間に合わせて54万円余りの旅費を不正に受給したことが発覚し、減給や戒告などの懲戒処分がくだされました。
既に報道されていますので、ここで名前を伏せる必要はないと思われますが、懲戒処分になったのは、市立南野川小学校の校長や教頭および教職員など合わせて16人です。
児童・生徒が不祥事を起こすのは世の常ですが、教職員どころか組織の長たる校長や教頭などが率先して不正をするのが川崎市教育委員会の常となりつつあります。
川崎市教育委員会によりますと、教職員の自家用車の使用は本来は災害時にしか認められていないのですが、校長と教頭を含む16人は出張の際、自家用車を使ったのに「公共交通機関を使った…」と事実と異なる報告を繰り返し、令和4年度までの5年間に、合わせて54万円余りの旅費を不正に受給したということです。
さらにけしからないことは、こうした不正な請求について学校内部から指摘が出ていたのに、校長や教頭は対応しなかったということです。
どこまで面の皮が厚いのか。
しかも、その言い訳がすごい。
「学校の交通の便が悪く、効率的に業務を進めるために自家用車を使ってしまった。事務処理のしかたがわからなかった」
記者会見で本市教育委員会は「大変重く受け止めている。猛省を促したい」としていますが、議会で追求されないと本気になれないのが川崎市教育委員会の体質です。
否、ひょっとすると未だ本気になっていないのかもしれず。
リーダーによる罰(懲戒権)が不公平であるがゆえに、不祥事の絶えない川崎市役所です。
おそらく今回明らかになったのは氷山の一角で、今後の調査によってさらなる不祥事がでてくることでしょう。