エリザベス女王の国葬を報じるテレビニュースを見て、英国では既に「Noマスク」が日常になっていることに気づかされました。
一方、国葬が終わり、各国首脳は国連総会に出席するためにニューヨークに向かいましたが、ニューヨークでもまたマスクをしていない人々の姿が見てとれます。
日米首脳会談の早期実現を望んでいる岸田首相は、バイデン米大統領と「新型コロナ問題」について協議したい意向を示していたそうですが、バイデン大統領(米国)としては既にコロナは終わった話のようで外交課題にはなり得ないと言われたらしい。
日本と先進各国とでは、新型コロナへの向き合い方についてある種違和感のある「差」を感じるところです。
例えば、差の一つはワクチン接種のスピード感です。
因みに、日本参政党は相変わらずワクチン陰謀論を展開しているようですが、もしもワクチンがなければ世界は未だパンデミックの中にあり死者数はもっと増え、経済的ダメージも更に大きなものになっていたことでしょう。
きのうになってようやく私の手元に「4回目の接種券」が届きましたが、冒頭の資料のように先進各国の4回目の接種状況をみますと、一番遅いカナダでも既に今年4月5日には始まっています。
私が3回目を接種したのは今年4月8日のことなので、ようやく9月になって4回目が打てるようになったわけです。
むろん4回目の接種は、オミクロン対応2価ワクチンになります。
巷には「ワクチンを4回も打つ必要性があるのか…」という疑問が広がっているところですが、新型コロナは高齢者ほど重症化しやすく、一定の基礎疾患を持つ方についても重症化しやすいことが明らかになっています。
とりわけ、オミクロン株流行下においては、60歳以上の方に対する4回目接種は死亡予防効果が得られるという報告があり、重症化予防効果は少なくとも接種から6週間経過しても3回目接種と比較して大きく低下せず維持されていたという報告もあって、重症化リスクの高い方への効果も期待されています。(根拠:厚労省)
なお、4回目接種で使用するワクチンは、現時点ではファイザー社又はモデルナ社のワクチンとなります。
その他のワクチンについては、科学的知見を踏まえ、引き続き検討されるとのこと。
ただ、オミクロン対応2価ワクチンを無料で打たせてもらえるのは有り難いものの、当該ワクチンはBA1対応です。
オミクロン株も既にBA4/5へと変異しているのに、それで間に合うのでしょうか。
ご承知のとおり、米国では既にBA4/5対応のワクチンを接種されています。
このことについては、来週の月曜日(9月26日)に開催される川崎市議会・決算審査特別委員会(健康福祉分科会)での質問に立って明らかにしたいと思います。
因みに、2020年暮れに『予防接種法及び検疫法』が国会で改正された際、衆参両院で以下のような附帯決議(全会一致)がついています。
「新しい技術を活用した新型コロナウイルスワクチンの審査に当たっては、その使用実績が乏しく、安全性及び有効性等についての情報量に制約があることから、国内外の治験を踏まえ、慎重に行うこと。」
国内外の治験を踏まえ…
要するに、外国での事例をみて「安全」を確認しながら審査します、ということです。
これは、私に言わせれば「外国人は実験台です」と言っているに等しく、日本が国際社会で今ひとつ尊敬されない典型的事例であると考えます。