〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 01 川崎市政

市立看護短大の「札付き准教授」問題 #32019/09/27    

昨日のブログの続きです。

さて、日本全国に、4年制の看護大学はいくつあるかご存知でしょうか?

答えは、276校です。

ところが、全国に20ある政令指定都市のなかで、4年制の看護大学が一つもない政令指定都市は川崎市だけです。

残念ながら、川崎市内で4年制の看護大学に進学したい人は、結果として川崎市外に出ざるを得ません。

ご承知のとおり、看護師になるためには病院での実習が義務付けられています。

たいていの場合、4年制看護大学がある、その地元の病院で実習を受けることになります。

自然、どうしても慣れ親しんだ実習先(川崎市外)の病院に就職する率が高くなります。

つまり、いったん他都市の大学に進学してしまった看護学生は、その都市の病院に就職してしまう傾向が高くなってしまうわけです。

であるからこそ、川崎市立看護短大を4年制化し、授業料を安くするなどインセンティブをつけ全国から学生を集めることができれば、川崎市内にその学生を定着させることが可能となります。

即ち、川崎市における「看護人材の拠点づくり」です。

ここに、税金によって授業料の安い看護大学をつくるメリットがあるわけです。

因みに、本市の「自己完結率」が低い原因のひとつには「看護人材の不足」があります。

※自己完結率…その地域(医療圏)の患者さんが、その地域の医療機関でどれだけ受け入れられているのかを示す割合のこと。自己完結率が低くなればなるほど、行き場のない患者さんが増えてしまいます。(神奈川県下で自己完結率が50%を下回っているのは川崎市だけ)

川崎市内で看護人材を増やしていくことは、川崎市の低い「自己完結率」を引き上げることに必ず役立ちます。

このこともまた川崎市立看護短大の4年制化が求められている所以です。

ところが、4年制大学化にむけて大事な時期であるにもかかわらず「札付き准教授」問題があります。

先日の議会答弁において学長が次にように言っておられました。

「新たな大学は、地域社会の皆様をはじめ、市議会、医療関係団体、看護実習協力施設など多くの方のご理解とご協力を頂きながら進めていく必要がある。〜(中略)〜 こうした中で、今回の不祥事は本学ならびに教職員の名誉を傷つけ、信用を著しく失墜させたものであり、新たな4年制大学の取組に対しても、厳しい目を向けられることとなってしまった」

札付き准教授の存在は、4年制大学化にむけて様々な課題をクリアしていかなければならない本市と大学にとって大きな足かせとなっています。

むろん、看護短大に通われている学生さんたちに対しても実に申し訳ないことです。