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議会報告 02 政治・経済

「借金はけしらん」は「おカネはけしからん」と言っているに等しい2019/09/24    

昨日のブログの続きですが、政府が国債を発行する際、即ち政府が借金をする際、政府は国民が銀行に預けた「銀行預金」を借りるわけではありません。

では、どこからおカネを拝借するのでしょうか?

答えは、日本銀行(中央銀行)が負債として発行した「日銀当座預金」です。

下のグラフのとおり日本銀行のバランスシートをみますと、その貸方(負債の部)に「405兆円」の日銀当座預金があります。

政府が国債を発行すると、それを購入した民間銀行の日銀当座預金から政府の日銀当座預金におカネが移ります。

このとき、日本銀行内ではデータ上のやりとりによっておカネが移動しているだけで、べつに現金紙幣が現実に動いているわけではありません。

おカネを借りた政府は、公共投資や政府最終消費支出のかたちで支出し、民間企業におカネ(政府小切手)を支払います。

政府小切手を受け取った民間企業は、それを民間銀行に持ち込んで銀行預金を発行してもらいます。

その銀行預金によって民間企業は、従業員への給与や下請け企業等への支払いを行います。

一方、政府小切手を受け取った民間銀行はどうするか?

民間銀行は民間企業から受け取った政府小切手を日本銀行に持ち込み、政府の日銀当座預金から民間銀行の日銀当座預金におカネを戻すことになります。

政府の国債発行と財政支出は、日本銀行にある「政府」と「民間銀行」の日銀当座預金が行ったり来たりしているだけです。

これが国債の決済の真実です。

下の図でいうと、①のとき、「民間銀行の日銀当座預金」が「政府の日銀当座預金」に移り、⑤のとき、「政府の日銀当座預金」が「民間の日銀当座預金」に戻ります。

政府が国債を発行する際、どうして日本銀行に直接引き受けをさせないのかというと(財政法で禁止されているからという理由を除いて)、日本銀行が国債を直接引き受けてしまうと、民間銀行の日銀当座預金が国債発行分だけ増えてしまうからです。

民間銀行の日銀当座預金が増えてしまうと金利政策等に影響を与えてしまうため、政府は民間銀行の日銀当座預金からおカネを借りています。

そのことで、民間銀行の日銀当座預金が増えないようにしています。

以上のとおり、政府が国債を発行し支出することによって、実は世に出回るおカネの量が増えている、ということがご理解頂けるのではないでしょうか。

今は政府が緊縮財政によっておカネを使わないから、世に出回る(世に流通する)おカネの量が増えていかず、国民経済の供給能力毀損が続いているわけです。

これをデフレ経済といいます。

何度でもいいます。

そもそもおカネとは、負債(借金)の一形態です。

世には「負債(借金)はけしからん」と声高に叫んでいる人たちがいますが、それ即ち「おカネが出回っているのがけしからん」と叫んでいるに等しい。

例えば、あなたのお財布に入っている千円札、五千円札、一万円札は、日本銀行の負債です。

もしも負債がけしからないのであれば、すぐに燃やしてこの世から消してください。

そうすればその分、日本銀行の負債が減りますので…

(注意:お札を燃やすと犯罪になりますので、本当にはやらないでください!)

以下、ついでながら、三菱UFJリサーチ&コンサルティングみたいに「日銀が国債を購入しても負債としての日銀当座預金が残るじゃないか」といって統合政府論を否定するのは、結果として政府の緊縮財政を正当化し、あまつさえデフレの深刻化(国民の貧困化)に手を貸していることになりはしないか。