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議会報告 02 政治・経済

外需の捌け口…2019/08/27    

円高が進んでいます。

東京証券市場における取引の約6〜7割は海外投資家によって占めているため、どうしても円高は株安へとつながります。

海外投資家にとって円高は、日本株の割高を意味するため「売り」圧力がかかります。

きのうも日経平均株価は、500円以上も値を下げていました。

円高の主たる要因は、米中貿易摩擦の長期化と世界的デフレかと思われます。

とりわけ製造業への逆風が鮮明になっており、対中輸出依存度の高い企業を中心に業績への影響が懸念されます。

一部メディアは「製造業の落ち込みが波及すれば、日本経済全体が失速状態に陥る可能性もある」という警鐘を鳴らしてます。

そして相も変わらず、このまま輸出が落ち込み日本経済に大打撃を与えるならば「日銀の追加対応が必要」というお決まりの結論です。

確かに、海外需要が縮小すれば、輸出に依存する製造業が個別に苦境に立つことは事実でしょう。

といって…輸出が減るから日本経済は駄目、みたいに言うのも実に短絡的な見解です。

「日本は貿易立国だ」という嘘を学校教育等においても平然と教わって参りましたが、下のグラフのとおり、OECD加盟国の輸出依存率ランキング(2017年)をみますと、我が国の輸出依存度は「14.1%」と低く、下から2番目の水準です。

なにせ、日本、米国、ブラジルは、世界3大内需国なのです。

なお、我が国のGDP(支出面)需要項目の内訳比率をみても下のグラフのとおりで、輸出から輸入を差し引いた「純輸出」(GDPの需要項目)は、わずか0.3%です。
(2018年、暦年実績)

ご覧のとおり日本経済は、7割以上が国内消費で占められています。

因みに、公的固定資本形成(公共事業)が5%を切っているのはあまりにも少な過ぎで、この比率をもっと高めるべきだと思います。

兎にも角にも内需国の日本は、まずはデフレを脱却し国内の消費や投資を拡大させていくべきです。

外需依存の輸出産業が危機だから日銀による追加緩和を…ではなく、

内需依存の日本経済がデフレの危機だからこそ政府による財政出動を!

歴史上、政府支出の拡大なくしてデフレを脱却した事例を私は知りません。

たまには外需の捌け口として内需を拡大してみてはどうか…