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議会報告 01 川崎市政

プライマリーバランスの黒字化が続く、川崎市2019/08/25    

「誰かの黒字は、誰かの赤字」

「誰かの赤字は、誰かの黒字」

これは為政者が知っておくべき、国民経済の基本です。

下のグラフのとおり、そのことは日本銀行の『資金循環統計』でも確認できます。

上のグラフを90度回転させると、ほぼ左右対称になります。(金融機関及びNPO法人を除外しているために「ほぼ…」をつけています)

即ち、政府の黒字は、そのほかの経済主体(民間部門)の赤字によって成り立っているわけです。

ここでいう「政府」とは、いわゆる「一般政府(中央政府+地方政府)」のことです。

川崎市などの地方政府の黒字(資金過剰)もまた、民間部門(企業、家計、海外)の赤字(資金不足)をもたらします。

そこで、川崎市のプライマリー・バランスをみてみましょう。

プライマリー・バランス(以下「PB」)とは、借り入れを除いた収入(歳入)と、償還費を除いた支出(歳出)との差額のことです。

簡単にいえば「収支」のことで、支出のほうが多ければ「赤字」になり、収入のほうが多ければ「黒字」になります。

ご覧のとおり、2005年以降、川崎市のPBは毎年の黒字となっています。

2005〜2017年のPB合計は、プラス 3,063億円という大幅な黒字です。

通貨発行権を有する中央政府と、通貨発行権を有しない地方政府とを同列に論じることはできませんが、少なくとも一般政府(統合政府)の一翼を担う行政部門の黒字化はまちがいなくデフレ化圧力になります。

2005年以降、川崎市が行政として3,000億円以上の黒字収支を計上したということは、その反対側で日本の企業と家計が3,000億円以上の赤字を押し付けられたということになります。

何度でも言います。

行政の目的は「黒字収支」を計上することではありません。

国民を豊かにして、国民生活の軍事・治安・防災上の安全を維持することです。

そのための「財政」であり、黒字収支のための「財政」であってはなりません。