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議会報告 01 川崎市政

総人口の減少と都市人口率の上昇2019/08/01    

我が国の地理上の宿命は、世界屈指の自然災害大国であることです。

いつも言うように、国土面積は世界のわずか0.25%に過ぎないにも関わらず、マグニチュード6以上の地震の約2割が日本列島周辺で発生しています。

なぜなら日本列島が太平洋プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの4つの大陸プレートが交差している真上に存在しているからです。

また地震だけではなく、火山についても世界の活火山の約1割があるなど世界有数の
火山大国でもあります。

加えて、梅雨という雨季があり、日本列島は台風の通り道でもあります。

地震で地盤が緩んだところに大雨が降ってしまえば、たちまちにして土砂災害が発生します。

また、国土の7割は山地であり、細長い列島の中心には脊梁山脈が連なっています。

その脊梁山脈から海に流れる無数の川はどれも短かく、悉く滝のように急流です。

河川法で管理されている河川は、二級河川だけでも約7千、一級河川にいたっては1万4千もあります。

まさに山と川だらけの日本列島です。

因みに、関ヶ原の戦いに勝利し、その3年後には征夷大将軍となって江戸に幕府を開いた徳川家康は、200以上の戦国大名たちを統制するために日本列島の地形を活かしました。

即ち、列島が山と川で細かく分断されていたがために当時の地形の単位はまさに「流域」だったわけですが、家康はこの各地の「流域」の中に大名(藩主)たちを封じたわけです。

以来、我が国の先祖たちは、山々にトンネルを掘り、川に無数の橋をかけ、鉄道や道路などの交通インフラを整備し「流域」の規模を拡大させることで「都市」を形成してきました。

そうして形成されてきた都市に人口や産業を集積することによって、我が国は欧米列強に負けることのない「近代国家」を築き上げたのです。

さて、世界銀行が、世界各国の総人口に対する都市部エリア人口の比率を調査しています。

2006年以降、我が国の総人口が減少しているにもかかわらず、下のグラフのとおり都市人口率は増えています。

更に下のグラフのとおり、OECD加盟国の中でも今や4位にランキングされるほどです。

注:「都市部エリア」の定義は各国によって異なるため比較には注意が必要です。

総人口が減っているのに、都市人口率が増えている!

その主因は、おそらく東京への一極集中です。

下のグラフのとおり、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)への人口移動だけが増え続けています。

現在、東京圏には3,500万人の巨大人口が集積しています。

我が国の場合、前述のような地形上から、他国に比べどうしても都市部に人口が集積せざるを得ない状況にあるわけですが、東京圏へのこれ以上の人口流入は防災安全保障上、きわめて危険です。

均衡ある国土の発展を望みます。