〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 02 政治・経済

技術力を活かしきれない日本2019/07/29    

昨日のブログの補足です。

通常兵器での戦争において、その優位性を決定するのは「制空権」であるからこそ、各国空軍は制空権確保のために最先端の技術を投入し空軍力の強化に努めています。

現在、我が国の航空自衛隊が主力としている制空戦闘機は、F15(イーグル)です。

F22(ラプター)が登場するまで、F15はこれまで1機も撃墜された経験のない無敵で最強の戦闘機でした。

とはいえ、残念ながらF15は第四世代の戦闘機です。

時代は既に、F22やF35などの第五世代戦闘機の時代に入っています。

ロシアが開発中のSu-57、あるいは中国が開発中のJ31もまた第五世代戦闘機です。

ロシアや中国が第五世代戦闘機を主力とする前に、我が国も第五世代の戦闘機を主力としなければならないがために、米国から大量のF35を購入するわけです。

意外と知られていませんが、実は我が国でも独自に第五世代戦闘機の開発が進められていました。

いわゆる「X-2計画」(エックス ツー計画)です。

ステルス性能と攻撃性能に優れた戦闘機を独自で開発し、中国やロシアによる第五世代戦闘機開発や、その実戦配備に対応しようとしたものです。

X-2戦闘機の開発を手掛けたのは三菱重工ですが、なんと驚いたことに、あの米国がこのX-2戦闘機を次世代戦闘機として採用する計画もあったようです。(本気だったかどうかは別として…)

残念ながら米国からの評価は、機能別では米国の戦闘機よりも優れている点はあるものの、総合力では米国の戦闘機には到底およばない、として却下されています。

これはまさに、実戦経験の少ない日本の弱みです。

武器は使われないと、その評価の対象になりにくい。

また評価されなければ、改良も為され難く普及もしない。

我が国のように武器輸出に政治的な足かせのある国では、防衛関連産業の市場コストがどうしても割高になってしまうのはそのためです。

上のグラフは武器輸出の国際比較(2018年)ですが、米国とフランスの武器輸出が他を圧倒しているため、棒グラフにすると他国との比較がわかりづらくなりますので、当該グラフ上では米仏のそれは除外してあります。

因みに、我が国の武器輸出額が韓国の1000分の1以下であることを、せめて日本の政治家は知ってほしい。

加えて、財務省による愚劣ななる「PB黒字化目標(緊縮財政路線)」があるために防衛予算は厳しいシーリングがかけられており、防衛省は割高な国産品を思い通りに購入することができません。

このこともまた、日本の防衛産業にとってマイナスの要素です。

せっかく我が国の防衛産業はセンサー等の世界最高水準の優れたテクノロジーを有しているものの、実際にはその能力を活かしきれていないのが実状です。

我が国の防衛力整備および防衛産業が大きなジレンマを抱え苦しんでいるなか、米国は既に第六世代戦闘機の開発に乗り出しています。