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議会報告 02 政治・経済

いいかげんなGDP統計ではあるけれど、日本よりは立派!2019/07/16    

中国の4−6月期(第2四半期 = クォーター2 = Q 2)のGDPが発表されました。

Q2のGDP伸び率は6.2%となり、メディアは一斉に「中国が四半期ごとのGDP統計を発表して以来、もっとも低い水準となった」と報じています。

とりわけ、日本経済新聞は次のように報じています。

『中国GDP、20年倍増に黄信号 4~6月下限の6.2%
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47362780V10C19A7EAF000/
中国の2019年4~6月期の実質成長率は前年同期比6.2%となった。20年の国内総生産(GDP)を10年比で倍増する目標の達成には19~20年に平均6.2%の成長が必要で、その「下限」に落ちて黄信号がともった。年後半の下押し圧力は高まりそうで、習近平(シー・ジンピン)指導部の対応が焦点になる。(後略)』

記事は「2020年のGDPを2010比で2倍にするには残り平均6.2%の成長が必要で、今回はその下限に落ちて黄色信号が灯っている」と報じていますが、本気でそのように考えているのでしょうか。

どこの国であれ、GDPを10年で2倍にするには毎年7.2%の成長が必要です。

中国は2010年以降、7.2%以上の成長をした年もあったことから、2020年までに最低でも6.2%平均で成長すれば目標を達成できる、と日本経済新聞は言いたいわけですが、次の2つのグラフをご覧ください。

中国のGDP統計の信用性については別の議論として、個別統計の「鉄道貨物輸送量」や「粗鋼生産量」で2010年以降の推移をみるかぎり、とてもとてもGDPが10年で2倍になる経済情勢とは考えがたい。

それでも彼の国を侮れないのは、日本とは異なり需要創造のための財政出動(貨幣供給)を立派に行っていることです。

自国建て(元建て)通貨を発行できる政府に財政上の制約などない、というMMT(現代貨幣理論)を彼らはちゃんと理解しています。

理解できていないのは、日本の圧倒的多数の政治家や官僚たち。

中国のGDP成長率が、実際にはいかほどのものなのかはわかりません。

ひょっとするとマイナス成長している可能性すらありますが、それでも中共政府はMMTを理解し政府支出を拡大(貨幣量を拡大)することで国家戦略としての「中国製造2025」や「一帯一路」を着実に進めています。

MMTを理解できず、意味のないプライマリーバランスの黒字化に固執し、ひたすら緊縮財政に勤しみ、国民を貧困化させ、かつ国を発展途上国化させている今の日本政府なんかよりは余程に立派です。

今行われている参議院選挙においても「政府支出の削減」を訴えている候補者がおられますが、デフレ期に政府支出を削減すると、余計に家計が貧困化してしまうことを彼ら彼女らはどうしても理解できないらしい。