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議会報告 01 川崎市政

渋滞が緩和された「稲生橋交差点」2019/06/22    

道路という社会インフラには、人や車の移動といった交通流円滑化の役割りのみならず、市民生活を支えるための多様な空間機能があります。

例えば、災害時において道路は避難路や救援路の役割りを果たし、火災発生時には延焼を遮断するための貴重な防災空間にもなります。

あるいは道路の地下空間は、電気、ガス、上下水道、光ファイバーケーブル等々、ライフラインを支える重要インフラを収容するための空間機能を有し、沿道や中央分離帯を緑化することで道路施設は環境機能さえも果たします。

川崎市内7区のなかで最も「都市計画道路」の整備率が低いのが、残念ながらこの多摩区です。

その整備率は未だ52.2%(2019年4月1日現在)で、市内ワースト1です。

※都市計画道路=都市計画法(11条)によって位置づけられた都市施設としての道路のこと。

前述のとおり、道路施設が防災機能を果たすことを考慮すれば、街の基幹道路たる都市計画道路の整備率が最も低い多摩区は、市内で最も防災力に乏しい区であるといっても過言ではありません。

とはいえ、道路整備率を引き上げるには、用地取得に時間と労力を要します。

そこで私は、交差点の改良(右左折レーンの新設)を先行的に進め、まずは慢性的な渋滞を緩和し交通流の円滑化を確保するよう市議会で提言して参りました。

とりわけ、幹線道路における慢性的な渋滞は、大きな経済的損失を被ります。

経済的損失とは生産性向上(所得創出)の妨げのことです。

そうしたなか、昨年度(平成30年度)は、多摩区の稲生橋交差点(川崎市多摩区東生田1丁目4471番地先)の改良を行いました。

この交差点は、とくに朝夕の時間帯に渋滞が発生していました。

そのため、市道向ケ丘遊園駅菅生線の生田緑地側から府中方面へと向かう車両の左折レーンを増設することで直進車と分離する、といった交差点の改良を行いました。

まず、生田緑地側から府中方面に左折する市道向ヶ丘遊園駅菅生線についてですが、対策前までの最大渋滞延長は270mでしたが、対策後には90mにまで減少しています。

また、溝口側から府中方面に直進する県道川崎府中線のそれは、310mから150mに半減しました。

1日の最大通過時間をみても、下のグラフのとおり、対策が講じられたことによりそれぞれ大幅に短縮されています。

とはいえ、こうした交差点改良は、あくまでも一時的な措置です。

まずは計画されている都市計画道路の整備供用をめざし、本格的な財政投資が求められます。

とくに今後、生田緑地や向ヶ丘遊園跡地を有効活用していくためには、周辺道路の整備拡充は何よりも不可欠です。