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議会報告 02 政治・経済

自国通貨建てで国債を発行できる国は、債務返済は不要!2019/06/16    

「借金時計」なるものをご存知でしょうか。

もともと米国(政府部門)の負債残高を時間表示した時計のことで、1989年にニューヨークのマンハッタンに設置されました。

連邦政府や地方政府にどのぐらいの負債残高があるのか、時間当たりで平均して負債額がどのように変わっているのかを表すものです。

例えば、2009年9月15日の段階では、米国のそれは「11.8兆ドル」でした。

それを真似て日本でも、「借金時計」の日本版を紹介するTV番組まで現れました。

刻一刻と負債残高が増えていくデジタル表示の数字を見せ、「見てください。日本の借金は膨らみ続けていますぅ〜」と煽り立てるわけです。

例によって「国と地方を合わせて1000兆円の借金がぁ〜」あるいは「GDPの200%近い借金がぁ〜」ってやつです。

とはいえ、これまで日本政府の負債残高が増えてきたのは、バブル崩壊(1991年)後、民間の負債が減り続けてきたことの結果です。

そもそも資本主義経済は、民間企業が銀行から融資を受け(借金をして)投資をすることで拡大するものです。

残念ながら、20年間にわたってデフレで苦しんでる日本は資本主義の本質を忘れしまったようで、政府はひたすら緊縮財政を貫き、民間企業は内部留保を蓄え投資を抑制しているため、余計に日本経済はデフレ化しています。

当然のことながら、デフレ化すると税収が落ち込み続けます。

政府は歳出の不足分を赤字国債で穴埋めしてきたわけです。

デフレを脱却し、GDP(名目)が順調に成長してくれていれば、自ずと税収は増え、赤字国債を発行する必要などありませんでした。

つまり、一国も早くデフレを脱却し、GDPを成長させればいいだけの話です。

それに…

実に信じがたい事かもしれませんが、政府部門はむりに借金を返済する必要もありません。

そこが家計簿と異なるところです。

EUなどのように共通通貨(自国通貨ではない)を導入している国々は別として、借金を返済している国などこの世にありません。

例えば、ユーロに参加せず、自国通貨建てで即ちポンド建てで国債を発行している英国をみてみましょう。

1803〜1815年のナポレオン戦争を闘った際、英国の負債残高はGDPの280%にまで達していました。

現在の日本政府の負債残高対GDP比(150%程度)など可愛いものです。

ところがその後、英国は財政破綻することなどなく、GDPを成長させることで負債残高の比率を引き下げていきました。

現に英国の政府負債残高の対 GDP比は、僅か40年で150%にまで縮小しています。

その間、英国政府は負債を返済したのではありません。

経済成長を獲得する(GDPを膨らます)ことで負債残高の対GDP比を減らしてきたにすぎません。

ナポレオン戦争以降、即ち、ひたすらに英国がGDPを拡大し負債残高対GDP比を減らし続けた期間こそ、まさに英国の覇権が確立した期間です。

一国の政府にとっての「おカネ」とは、あるいは「経済」とは、あるいは「負債」とは、あるいは「財政」とは、そのようなものなのです。

それを理解できない日本の政治。

返す必要のな借金に怯え、正しいデフレ対策(財政支出の拡大)に踏み切れない日本政府なのです。

「借金時計」などクソくらえだ!