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議会報告 01 川崎市政

通り魔事件とPB黒字化目標の犠牲者2019/05/28    

今朝、私の地元(多摩区登戸駅付近)で痛ましい通り魔事件がありました。

このブログを書いている現段階では、少なくとも小学生を含む13人名以上の犠牲者がでているようです。

犯人の身柄は拘束されているようですが、上空には複数の報道ヘリが慌ただしく飛んでおり現場は騒然としています。

詳しいことは確認できませんが、容疑者は40〜50歳代の男のようです。

女性や子供(6〜7歳くらい)という自分よりも体力的に弱い人たちを狙った容疑者の悪辣さに強い憤りを覚えてなりません。

こうした事件を未然に防ぐには、平素のパトロール強化が必要になります。

しかしながら、神奈川県警のみならず、警察がパトロールを強化しようにも、例によって緊縮財政思想(PB黒字化思想)の蔓延によって予算的な事情から警察のマンパワーは恒常的に不足しています。

PBとは、プライマリー・バランスの略で、税収の範囲内ですべての行政支出を賄うという考え方です。

これを黒字化するのですから、税収よりも少ない予算で行政運営を賄うということになります。

国や地方行政が緊縮財政に走るのは、このPB黒字化目標があるからです。

街の警察官は、行政上は都道府県の職員です。

よって警察といえども、もろに都道府県の緊縮財政の煽りを受けるわけです。

近年、空き交番が増えているのはそのためです。

時代とともに住民による行政需要が増えていく中、行政がPB黒字化目標を達成しようとすれば、どうしても何がしらの予算を削減せざるを得ません。

新規予算と既存予算とが、常にトレードオフの関係になってしまうのです。

馬鹿げたことに、日本は国を挙げてPB黒字化目標を掲げています。

しかしながら、国や地方行政がPBを黒字化しようとするとGDPは拡大せず、結果として税収は増えません。

信じがたいことかもしれませんが、政府が借金をして支出を拡大するとGDPは拡大し税収は増えます。

その証拠に、財政支出とGDPは相関しています。

税収は、「GDP☓税率」で決定します。

ですが、税率を引き上げても、消費や投資が減退しGDPが縮小するため税収は増えません。

一方、借金をしてでも財政支出を拡大するとGDPが拡大し、税収をも拡大させるわけです。

よって私は、一刻も早くPB黒字化目標などという馬鹿げた財政運営を廃し、財政支出とGDPを拡大させることを訴え続けています。

もしもマンパワーの不足からパトロールを強化できず、犯罪発生率を抑制できないでいるのだとすれば…

今朝、通り魔事件の犠牲者になった人々は、PB黒字化の犠牲者であったとも言えます。

ときに緊縮財政は人を殺すのです。