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議会報告 02 政治・経済

世界第1位の対外純債務国の国債が買われる理由(わけ)2019/01/05    

日本と米国、両国の債券市場で長期金利が低下しています。

国内債券市場では昨日(1月4日)、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが一時、前営業日の18年12月28日から0.040%低いマイナス0.050%に低下しました。

むろん「利回りの低下」は債券価格の上昇を意味します。

一方、1月3日の米国の債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時2.54%まで低下しました。

昨日のブログでも申し上げましたとおり、前日のアップルの業績下方修正、及び3日の米国経済の指標悪化を受けて、運用リスクを避けようとする投資家が安全資産とされる米国債の買いに動いたものと思われます。

因みに、「利回りの低下」といっても、米国のそれが2%台であるのに比べ、我が国では異常事態が続いていおり「マイナス」です。

さて、世界で最も対外純債務の多い国はどこでしょう。

実は米国です。

上のグラフのとおり、日本円にして約800兆円もの対外純債務を抱えています。

因みに、我が国はドイツや中国を凌ぎ世界第1位の金持ち国(対外純資産国)です。

お間違いのないように…日本は「債権国」であるのに対し、米国は「債務国」です。

何が言いたいのかと申しますと、世界第一位の負債大国(対外純負債国)である米国国債が、なぜリスクオフの際の安全資産として買われるのか、です。

むろん、それは米国債のすべてがドル建てで発行されており、米国政府がドルの発行権を有しているからです。

どんなに対外純負債を積み上げたところで、米国国債がドル建てで発行され、かつ国内のインフレ率が過度に上昇しないかぎり、米国政府がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性はゼロ%です。

だからこそ、リスクオフ時には安全資産として米国国債が買われ利回りが低下するわけです。

それは、円建て発行された日本国債の元利金を、円を発行できる日本政府がデフォルト(債務不履行)する可能性がゼロ%であるのと同様です。

要するに、日本にも米国にも深刻な財政問題など生じていないことの証左です。