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議会報告 02 政治・経済

0.000%が意味するもの2018/12/26    

手持ち資金のない企業が事業の拡大を図ろうとすれば、例えば銀行などから資金を調達し、その資金で新しい工場を建設したり機械設備を整備したりします。

しかしその際、銀行の貸出金利が非常に高いとなれば、企業は資金の借り入れを控えざるを得ません。

逆に金利が低ければ、企業は借り易くなります。

金利には返済期限1年未満の貸し借りに課される短期金利と、返済期限1年以上の長期金利とがありますが、とりわけ長期金利は10年満期の国債利回りを基準にして決められます。

要するに、長期金利は国債の相場変動にともなって上下することになります。

ではなぜ、国債の利回りが(金利)が長期金利の基準になっているのでしょうか?

金利は、原則として貸し出す相手の信用度によって決定するからです。

国債とは、政府がおカネを借りる際の借用証書です。

政府という日本で最も信用できる相手に貸すわけですから、国債利回りは「日本で最も低くてよい」と考えらるわけです。

長期金利が国債利回りよりも高く設定される所以です。

さて、その長期金利(新発10年物)が、昨日(12月25日)の東京債券市場で「0.000%」をつけました。

『長期金利ゼロ%に低下、1年3カ月ぶり低水準
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39332730V21C18A2MM0000/
25日の東京債券市場で長期金利が急速に低下した。指標となる新発10年物国債利回りは前営業日に比べて0.040%低い(価格は高い)0.000%を付けた。長期金利がゼロ%を付けるのは2017年9月以来約1年3カ月ぶり。米政権の政策運営への不透明感を背景に日米の株価が大幅に下落したことを受け、安全資産とされる日本国債に資金が集まった。(後略)』

言うまでもなく、金利の低迷は国債の価値が上昇していることを意味します。

逆に、金利の上昇は国債の価値の下落を意味します。

上の記事にもあるように、安全資産とされる日本国債に資金が集まった結果として金利が「0.000%」になったわけです。

あれ? 「日本は借金大国だから、やがて金利が上昇して国債は紙クズになっちゃう…」と言われてませんでしたっけ?

紙クズどころか、金利が「0.000%」になるほどに価値が高まりすぎているではないか。

それに、これだけ低金利になっているのにもかかわらず、それでも企業はおカネを借りない。

なぜでしょう?

デフレ(需要不足経済)だからです。

つまり、「0.000%」の超低金利とデフレ経済は、政府に国債の発行余地が充分にあることを示しています。

そもそも国債の価値が上昇(金利低下)しているのは、市場の国債が不足しているからです。

もはや、この道しかない…
政府による国債発行と歳出拡大 需要創造 企業投資の拡大 デフレ脱却 経済成長(GDP拡大) 政府債務対GDP比率の縮小

因みに、政府債務対GDP比率の縮小こそが国際的な財政再建の定義です。

よって、財政再建したいのであれば、まずは政府が国債を増発し財政支出を拡大することです。

過日、閣議決定された来年度予算(案)では全く不十分です。

1997年以降の緊縮財政政策により、日本だけが経済成長していない事実をすべての日本国民が知るべきです。