新型コロナワクチンに関するデマが後を絶たない。
デマ一つに「新型コロナワクチンを接種されることで、体内にマイクロチップが埋め込まれている」というデマがありました。
このデマはSNSなどを中心に世界中に拡散しましたが、言わずもがなそのような事実は確認されていません。
ほかにも「ワクチンは女性を不妊にする」とか、「ファイザーのワクチンを打つと死ぬ」とか、「ワクチンは自分のDNAを書き換えてしまう」とか枚挙に暇がないわけですが、そうしたなか、またもや新型のデマがでてきました。
なんと、新型コロナウイルスのワクチンを接種した体の部位に磁石がくっつくと主張する動画が、TikTokやインスタグラムなどのソーシャルメディアで何百万回も流されています。
人々の腕に磁石をくっつけて「ワクチンの中に磁力をもつ何かが入っているに違いない」と主張しているわけです。
むろん、これまたたちの悪いデマで、新型コロナワクチンの中に磁石を引きつける金属など入っていません。
磁石を専門に研究されている物理学者のエリック・パーム氏(米国立高磁場研究所)によれば、ワクチン注射の針は極めて小さくわずか1ミリほどで、もしも強力な磁力をもつかけらが注射されたとしても小さ過ぎて磁力が足りず、皮膚に磁石を引きつけたままにすることはできないのだそうです。
さっそく、これらのデマ動画の種が明かされています。
磁力が無くても小さな物なら皮膚にくっつくようです。
なぜなら皮膚の水分と表面張力があるからです。
だが残念にも、これらのデマ動画はワクチン接種に反対する団体によって広範囲に拡散されています。
新型コロナの拡散も困りごとですが、新型デマの拡散もまたしかりです。
コロナのみならず、変異するデマに感染しないように気をつけましよう。