自民党総裁選挙への出馬意欲を示していた高市早苗元総務相が、立候補に必要な党所属議員20人の推薦人確保にめどがついたとのことです。
河野太郎規制改革相も週内の正式表明に向けて調整しているらしい。
既に立候補を表明している岸田文雄元外務相は前回の失敗を踏まえてメディア対応に熱心です。
あとは、(私には全く理解できないのですが…)なぜか国民人気の高い石破茂元幹事長がどうするか?
もしも石破さんが出馬されれば、私の見立てではおそらく総裁選挙は実質上この4人による争いになりそうです。
だとすれば、この4人のうちの誰かが必ず総理大臣になるわけですから、自民党員ではない私にとっても総裁選挙の行方は大いに気になるところです。
さて、私が次なる日本のリーダーに求める条件は、最低でも次の2つです。
①我が国の建国以来の伝統である「皇統」を維持してくれる人。
②正しい貨幣観をもっている人。
本当は他にももっと求めたい条件がありますが贅沢は言わない。
最低限として、この2つだけでいい。
例えば、皇統を維持するために女性宮家を創設しよう、というのは①に反します。
むろん、女系継承容認論などは論外。
新たなリーダーがどんなに立派な経済政策を行おうが、どんなに完璧な国防や社会保障政策を行おうが、①の皇統への理解がない時点で失格です。
なぜなら、もしも皇統が絶えてしまったら日本が日本で無くなるわけですから。
次いで②について言えば、例えば「我が国は税収不足を国債発行に頼っている。しかも国債発行額が年々増加している。よってコロナ後の最重要課題は財政再建だぁ」などと言うリーダーは要らない。
とはいえ、意外にもこれを支持する国民は多いのではないでしょうか。
しかしながら、いつも言うようにこうした誤った考えは、なによりも貨幣観の間違いからくる。
間違いとは「世の中を流通するおカネには一定の決まった量があって、既に政府の金庫にはカネが尽きている。だから再び蓄えなければ…」と誤解していることです。
三橋貴明先生の言う「貨幣のプール論」ですね。
貨幣(おカネ)はプールに貯めることのできる「モノ」ではありません。
MMT(現代貨幣理論)が証明しているように、貨幣はモノではなく「負債」の一形式です。
例えば貨幣を「現金通貨」と「預金通貨」の2種類に分けた場合、現金通貨は日銀の負債であるし、預金通貨は民間銀行の負債です。
なお、現金通貨の担保として発行された「国債」は政府の負債です。
則ちおカネの正体は負債であって、負債の量は有限でありません。
むろん無限でもありませんが、少なくともインフレ率が許す限りにおいて無限です。
残念ながら二言目には「財政再建が必要だぁ〜」と言う人たちは、これらのことが全く理解できていない人たちです。
前述の4人の候補の中で、①と②の条件を共に充たしている候補が一人だけいますね。