厚生労働省は28日、新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンをめぐり、異物混入の疑いがあるとして使用の見合わせを決めたロットで、接種後に死亡事例が2件あったと発表した。

いずれも基礎疾患やアレルギー歴がない30歳代の男性だった。

厚労省はワクチン接種との因果関係は不明だとして、専門家による分析や評価を進めると説明した。

これを受けて、日本経済新聞が「モデルナ接種後2人死亡　異物混入疑い、因果関係は不明」という見出しで記事を書いています。（2021年8月28日）

この見出しの書き方には疑問をもちます。

厚労省は「因果関係は不明だ！」としているのに、どうして日本経済新聞は「（接種後2人死亡）異物混入の疑い」を見出しに入れるのでしょうか？

いらぬ不安を煽る、実に悪質な書き方です。

しかし事実は、「異物混入の疑いのあるモデルナワクチンを接種後に2人の死亡が確認されているが、厚労省によればワクチンと死亡との因果関係は不明だ」です。

ところが、日本経済新聞の記事の書き方では、まるで「死亡原因に異物混入の疑いがある」かのようになってしまいます。

なにせこの新聞社は、主権通貨国である日本政府に財政破綻などあり得ないのに、「日本はクニのシャッキンでハタンするぅ〜」という嘘を平然と記事にしてきたほどですから、国民にいらぬ不安を与える記事を書くのは最も得意とするところです。

なお、SNS上では「ファイザー社のワクチンで人が死んでいる」というデマも蔓延っています。

むろん根も葉もないデマです。

ファイザー社ワクチン（コミナティ筋注）の副反応疑い報告では、令和3 年2 月17 日から7 月25 日までに医療機関及び製造販売業者から厚労省に報告された死亡事例は合計で828 件ありました。

しかしながら、冒頭の表のとおりワクチンと死亡との因果関係が証明された件数は1件たりともありません。

繰り返します。

ワクチンと死亡との因果関係が証明された件数は1件たりともありません。

因みに我が国では一日におよそ3800人が様々な原因で死亡しており、中には死因が明確に特定されていないものも当然あると思います。確率的にワクチン接種との偶然の時間の重なりがあってもおかしくはありません。

死因不特定のケースをすべてワクチンのせいにするのはいかがなものでしょうか。

なお「政府による隠蔽！」を疑う人たちもおられますが、考えてみて頂きたい。

医師には死亡及び重篤のものについて国に対し報告する義務が課せられています。

当然のことながら医師に事実を隠蔽するメリットなどありませんし、仮に政府がその報告を隠蔽しても直ちに発覚することになります。

そもそも政府に隠蔽するメリットがありません。

日本国民の情報リテラシーが求められています。