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議会報告 02 政治・経済

皇室典範「義解」2019/05/10    

皇室を論じるのであれば、最も重要になるのは「皇室典範」(皇室の家法)です。

皇室典範は、即ちご皇室にとっての私法ですので、一般の法律とは一線を画します。

ところが、昨日のブログでも申し上げましたとおり、国際法を蹂躙した占領政策によって憲法とともに変えられてしまいました。

それまでの皇室典範(明治の皇室典範)は憲法の下に立つものではなかったのに、なんと占領憲法(現行憲法)の下位法律に置かれてしまったのです。

明治の皇室典範は、伊藤博文や井上毅などが中心となってつくられました。

また重要なのは、皇室典範をつくるために開催された会議のすべてに明治天皇がご出席されていたことです。

明治憲法の発布にあたっては官報への公布がなされましたが、同時につくられた皇室典範については官報への公布はありませんでした。

それは、典範はご皇室の家法(私法)なので国民に知らせる必要はないだろう、という判断でした。

ただ、明治憲法発布の式典において、その印刷物が参列した官吏や人民総代に配布されていますので決して秘密文書ではありません。

因みに、皇室典範を部分的に改正する際には、どうしても一般法律との擦り合わせが必要になることから、改正の都度、公布の措置がとられています。

さらに重要なのは、明治の皇室典範には、その解説書というべき「義解(ぎげ)」がついていることです。

「義解」は伊藤博文の名のもとに出されたもので、当時、伊藤らのような元勲級の人たちは明治天皇に直接ご意見を拝聴できる立場にいました。

よって伊藤たちは、皇室の家法とはいかなるものであるのか、その本質を広く国民に知らしめるために「義解」を策定したのだと思います。

例えば「義解」の序文には「一に聖裁に由るものなり」とあり、明治天皇みずからがすべての会議にご出席され、そのうえで典範が制定されたことの重要性を強調しています。

また義解には…
・典範とは、皇室がみずからその家法を条文化したものであること
・皇室の家法は皇祖から皇孫に受け継ぎ伝えるものだから、一君主(天皇)が勝手に変えうるものではないこと
・典範条項を変更せざる得ないことになっても、議会(国民)の協賛を経る必要はないこと(国民が典範に干渉すべきではないこと)
…などが書かれています。

繰り返しますが、一々の会議にご出席された明治天皇のご意思に反するような解説書(義解)を伊藤たち元勲らがつくれるはずはありません。

だからこそ、皇室典範「義解」は極めて重要なものなのです。

この「義解」があったからこそ、私のような凡民でも「皇室典範」とはいかなるものなのかを容易に理解することができるわけです。

皇室典範は、ご皇室の慣習法に対する本格的調査と研究の結果であり、だからこそ立憲君主たる明治天皇はすべての会議にご出席されたのだと拝察します。

この明治典範は、主権の存しない被占領下に、国際法を蹂躙した占領国の手によって変更され、一般法律と同等のものとされてしまったのです。

恐れ多くも日本国民が皇位継承について論じることになってしまった今こそ、私たちは「明治典範」及び「義解」に目を向け、その理解を深めなければならないと思います。

明治典範がなぜ、男系男子による皇位継承を規定したのか?

それを知ることが極めて重要です。

明日につづく…