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議会報告 02 政治・経済

大切なのはモノやサービスを生産する力2019/04/18    

2007年から2008年にかけて世界的に食料価格が上昇しました。

いわゆる食糧危機です。

その主因は穀物生産国における旱魃(かんばつ)及び原油価格の上昇だと一般的には言われていますが、株主利益を最大化するためのグローバリズム政策による犠牲がその背景にあったのは言うまでもありません。

因みに、ハイチやフィリピンではおコメを食べられなくなった人たちの暴動により死者が発生しています。

彼らの手にはおカネがあったものの、おコメそのものがない、という状況に陥ってしまったのです。

いつも言うように、国家にとって大切なのは「おカネ」ではなく、国民が求めるモノやサービスを生産する力です。

ハイチやフィリピンでの暴動は、そのことを裏付ける典型的な事例です。

例えば、スイスの卵は国産一個60〜80円で日本の国産卵に比べると割高です。

あるいは、カナダの国産牛乳もしかりで1リットル300円もして日本の国産牛乳よりも大幅に高い。

だからといって、スイスやカナダの消費者には総体としての不満はありません。

なぜなら、割高な国産品の購入こそが自国の生産者の経営と雇用を守り、ひいては自分たちの食料安全保障を維持するための大切なコストだと考えられているからです。

我が国のネオリベラリストたちのように「普段の食料コストが高いのは嫌だ、輸入したほうが安い」などと言って国内生産を止めてしまったらどうなるでしょう。

考えるだけでゾッとします。

とりわけ、穀物の生産力は、その国の国力を決定します。

かつてブッシュ米大統領(当時)をして「食料を自給できない国家は主権国家とは呼べない」と言わしめましたが、ここでブッシュ氏が言う「食料」というのは明らかに「穀物」のことであったと言っていい。

悔しいかな、中共はそのことをよく心得ていて、この15年間で着実に穀物の生産量を増やし続けています。

一方、我が国の穀物生産量はどうか…

悲しいかな我が国は、モノやサービスを生産する力よりもおカネのほうが大切な国に成り果ててしまったのです。