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議会報告 01 川崎市政

「道路」が持つ多様な機能2019/04/04    

道路とは、ただ単に歩行者や自動車が通るだけの公共施設ではありません。

即ち道路には、交通流の円滑化などの交通機能のほか、防災、公共公益施設の埋設、日照緑地等の環境形成などの多様な空間機能があります。

例えば、災害発生時には救助のための救援路ともなり、あるいは被災者が避難するための避難路にもなります。

東日本大震災の際、「命の道」と言われた「釜石山田道路」はその典型でした。

もしもあの時、釜石山田道路が開通していなければ多くの人命が奪われていたところです。

また、火災発生時においても、道路は延焼を遮断するなどして、火事や災害の拡大を抑制する空間機能を果たします。

加えて道路には、様々な都市施設の埋設空間としての機能もあります。

現に、私たちの生活に欠かすことのできないライフラインとしての電気、上水道、下水道、ガス管、電話、光ケーブルなど、これら都市施設を埋設するための空間機能を果たしています。

道路が整備されていない地域では、これらの都市施設の整備も当然ながら遅れています。

あるいは現在、私が市議会で提唱しているように、拡幅する世田谷町田線(世田道)の下に地下2階建て(上り2車線、下り2車線)で小田急線を通すことで、①踏切除去と②複々線化と③世田道の拡幅を同時に行う「一石三鳥案」もまた、道路施設のもつ空間機能を大いに利用したものです。

そして、整備された道路の中央分離帯や沿道に緑地などを設ければ、日照緑地等の形成という点において環境機能をも果たします。

さらには、都市計画道路などの街路は街区を囲むことで、その位置や規模や形状を決定します。

ゆえに街路は、沿道の土地利用の高度化を促し、都市の面的な発展の方向性に大きな影響を与えることになります。

このように道路は、その地域の宅地開発、都市開発を促進するなど、土地利用を形成するための機能も有しており、人間生活の営みのための他のあらゆる施設を活かし活動を支えるという点で、多くの社会資本の中でも最も根幹的な社会インフラなのです。

ですが、川崎市7区のなかで最も道路整備の遅れている地域が、この多摩区です。

最も道路整備が遅れている多摩区は、川崎市7区のなかで最も災害時に市民を守るための「防災力」が遅れている区と言ってよく、あまつさえ宅地開発や都市開発が最も促進されていない区であり、都市の面としての発展性に限界のある区と言っても過言ではありません。

防災力と経済効率を最大化するための街づくり…

多摩区にこそ、今それが求められています。