〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 政治・経済

2年連続の物価下落2019/02/17    

麻生太郎財務大臣が2月15日に行われた閣議後の記者会見で、前日に公表された2018年の第4四半期(10月〜12月)の国内総生産(実質GDPの1次速報)が2期ぶりにプラスとなったことを理由に「緩やかな景気回復が続いている」と発言されました。

ここまでくると、まるで大東亜戦争末期の大本営発表みたいなものですね。

この期に及んで「景気回復が続いている」のだと言う。

しかも、その理由が「実質GDPが2期ぶりにプラス化したから…」⁉

実質GDPは直接的に統計がとれないため、金額でみた名目GDPを物価変動率(GDPデフレーター)で除すことによって算出されます。

名目GDP  ÷  GDPデフレーター  =  実質GDP

よって、GDPデフレーターがマイナス化すると、どうしても実質GDPはプラス化する仕組になっています。(統計の弱点)

GDPデフレーターは物価上昇率(インフレ率)を表していますので、世の中のモノやサービスが売れれば売れるほど上昇し、売れなければ売れないほどに下落します。

つまりは、GDPデフレーターがプラス化したうえで実質GDPもプラス化しないと「景気がいい」とは言えないはずです。

では、そのGDPデフレーターはどうなっているでしょうか?

下のグラフのとおりです。

グラフ横軸の「Q4」とは第4四半期(10月〜12月)のこと。

そうです・・・2018年の第4四半期(10月〜12月)の実質GDPがプラス化したのは、GDPデフレーターがマイナス化したからです。

実はGDPデフレーターの年平均(対前年比)をみると、下のグラフのとおり2018年は2017年に続いてマイナス化しています。

因みに、2014〜15年に上昇したのは、消費税増税(5%→8%)による強制的な上昇です。

IMF(国際通貨基金)は、二年以上の継続的な物価下落を「デフレ」と定義しています。

たしか日本の内閣府もそのように定義していたはずです。

我が国経済はデフレだけど「景気は回復している」のでしょうか⁉

そんなはずはない!