川崎市には川崎市立看護短期大学(以下「市立看護短大」)があります。
私はかねてより、この市立看護短大を「4年制大学」に移行するよう議会で建言して参りました。
その最大の理由は、当該大学を本市の地域医療に貢献できる、より有能な看護職を養成する拠点にするためです。
医療の高度化、あるいは専門化など、看護を含めた医療環境の変化の中、地域医療には質の高い看護人材が求められています。
市立看護短大を4年制大学とし、その卒業生の本市医療圏への就職率(定着率)を引き上げることができれば、地域医療を利用する川崎市民の大きな利益となります。
また、そもそも看護師を目指されている学生の多くが、短期大学よりも4年制大学を志向しているという実状もあります。
はじめて建言したのは、今から13年前の2006年12月に開かれた市議会定例会・一般質問でのことでした。
私は当時、市立看護短大卒業生の市内医療機関への就職率や、4年制大学にするための教員要件、予算要件、施設要件などについて質問しています。
もしも4年制大学に移行するとした場合、まずは予算や施設整備等の課題がありつつ、とりわけ4年制の看護系大学教員の資格を有した教員の確保が大きな課題となっていました。
それらの課題を早急に解決し、市立看護短大を速やかに「4年制大学」とすることを当時の市長に要望したところ、次のような答弁をもらっています。
「市立看護短大の将来構想の中で、4年制大学化も含めて、国の動向や全国的状況を見据えながら検討を進めたい」(阿部孝夫・当時市長/2006年12月議会)
本日これから(午前10時〜)、私が所属する健康福祉委員会にて「(仮称)川崎市立看護大学整備基本計画(案)」の策定について、当局から報告がなされます。
ご覧のとおり「短期」という言葉が取れています。
4年制大学化にむけて、ようやく動き出したようです。
もちろん、しっかり質問したいと思います。
その質疑内容については、また明日のブログにてご報告させて頂きます。