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議会報告 政治・経済

もはや二島返還すらも絶望的2019/01/22    

一昨日、ロシアの首都モスクワで北方領土の引き渡しに反対する抗議デモが行われました。

「クリルはロシアのものだ。日本には絶対に渡さない」のだと。

そうしたなか本日(12月22日)、安倍総理はプーチン大統領と首脳会談に臨みます。

会談に備えて安倍総理は「モスクワでは、じっくりと時間を取り、プーチン大統領と胸襟を開いて話し合い、平和条約交渉をできるだけ進展させたいと考えている」と述べ、昨日の午後、日本を出発されました。

予想するに、首脳会談は日本にとってほぼ絶望的な結果に終わることでしょう。

モスクワでの抗議デモは、今回の首脳会談を見据えて行われた「官製デモ」であることは想像に難くありません。

プーチン大統領は、世論の目を内憂から外患に背けさせる常套手段にでています。

つまりは、北方領土問題について「一切、妥協する気はない」ということです。

既に我が国は、二島返還すらも期待できなほどに最悪な状況に追い込まれています。

なるほど、プーチン大統領のほうが二枚も三枚も上手で、「あなたとお友達になりたい」と言って揉み手をしながら擦り寄ってきた安倍総理を赤子のごとく手玉にとっています。

かつて中曽根元総理が、胡耀邦と個人的に親密な関係にありすぎたことが仇となって靖国参拝問題を外交問題にしてしまったように、安倍総理もまた「ウラジミール」などと呼んで、プーチン大統領との親密さをアピールしてきたことがかえって仇となっているのではないでしょうか。

外交とは問題を抱える相手国に対しては、常に厳しい緊張関係を保ちながら、あるとき一気に前進して和解するもの。

緊張関係にあるからこそ「和解」がより効果的なのであって、平素から仲のいいお友達との劇的な和解などありえない。

個人的に親密な関係にあることが、外交ではかえって仇となってしまうことを政治家や官僚と呼ばれる人たちは肝に銘じてほしい。

政治の世界では、万人に好かれようとして「きれいごと」を言う人たちが、かえって世の中を混乱させます。

巧言は徳を乱すのです。

安倍総理は北方領土問題を更に複雑化してしまった首相として後世に名を残すことになりそうです。