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議会報告 政治・経済

中共が主導する「アンフェアーなグローバリズム」2018/12/19    

中共の改革開放政策がはじまってから、昨日(18日)で40年が過ぎたのだとか。

記念式典の演説において習近平主席は「開放を堅持しなければならない」とし、貿易戦争で衝突する米国を念頭に「覇権主義や強権政治に明確に反対する」と強調し、中国こそが「国際秩序の擁護者」であると訴え、まるで彼の国が“自由貿易”の擁護者(⁉)でもあるかのようにトランプ米政権を牽制したといいます。

よくもまあ、ぬけぬけとそのようなことが言えますね。

トランプ政権下で、ホワイトハウス国家通商会議の議長に就任したピータ・ナバロ教授がウォル・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で以下のように言及しています。

「経済学の教科書では、貿易は双方にとって利益になるものとされている。二カ国が比較優位に基づいて自由に取引し、その結果として得られた利益を共有することで両国の生活が向上する。(ところが・・・)米国と中国との貿易はそうしたビジネスモデルから地球と火星ほどかけ離れている

ナバロ教授は続けて、中国のやっていることは、①知的侵害、②国内市場へのアクセスを交換条件とした外国企業に対する技術移転の強要、③高い関税障壁(中国の自動車関税は米国の10倍)、④外国企業に厄介な事業免許要件や出資比率規制を課す、⑤国有企業や中国政府が資金支援する企業に土地や資本を助成、⑥国内企業に対する無数の輸出補助金や寛大な税制優遇措置、⑦為替介入による人民元の為替レート調整、⑧政府系ファンドの活用などなど、これらの「どこが自由貿易なんだ!」と言っています。

米国だって人のことを言えた義理でもないでしょうに、その米国に言われるくらいなのですから、よっぽどです。

要するに現在の中共は、世界に向けては「モノを売らせろ」「企業や土地や水源を買わせろ」「ヒトを受け入れろ」と言いつつ、その一方で、我が国は「モノには関税をかけます」「企業も土地も水源も売りません」「ヒトも入れません」でも「技術は寄越せ」と言っています。

即ち、習近平主席の言う国際秩序とは、中国による「アンフェアーなグローバリズム」なのです。

それにつけても歴史は繰り返されるものです。

百年戦争を勝ち抜いた英国による覇権が1820年頃からはじまりましたが、その英国による国際秩序(庇護)のもとでドイツが挑戦国として台頭し、やがて第一次世界対戦となり英国の覇権が終わりました。

このとき覇権国としての英国は「自由貿易」を提唱することで繁栄を謳歌し、挑戦国のドイツは「保護貿易」によって力を蓄えました。

2つの世界大戦を経て、今度は米国による覇権がはじまりましたが、米国が主導する自由貿易とその国際秩序(庇護)のもとで中共が台頭してきたわけです。

まるで、かつての覇権国・英国に挑戦したドイツのように。

力を蓄えた中国に対し、今や覇権国であるはずの米国までもが保護貿易に走っています。

まさに現代世界は、第一次世界大戦前のようです。

このような激動の世界情勢のなかで、いかにして我が国は国益を守っていくのかの明確な国家戦略が求められます。

まずは何よりも、我が国を小国化している「デフレ」から脱却することが先決ですが…