〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 02 政治・経済

「日本一国平和主義」では、国際社会で名誉ある地位を占めることはできない!2018/12/18    

本日(12月18日)、新たな防衛力整備の指針、いわゆる「防衛計画の大綱」と具体的な装備調達を示す次期中期防衛力整備計画(中期防)が閣議決定されます。

来年度(2019年度)からの5年間での防衛予算総額が27兆円を超えることから、早速に各メディアは防衛費拡大に懸念の意を表しています。

政治家、官僚、学者、ジャーナリスト、マスコミを含め情報リテラシーの低い人たちの共通点は、常に数字を絶対額だけでみて評価・イメージしてしまうことです。

当たり前ですが、前年比よりも増えたからといって「わぁ大変だぁ〜」とはならない。

1960年代から70年代にかけての17年間、日本の防衛費は毎年10%以上も増え続けていましたが、それによって我が国が国際秩序を脅かすような軍事国家になったでしょうか。

現在の自衛隊の装備状況を静的・客観的な評価基準から国際的に比較してみると…
▶海自:艦艇のトン数は、世界5〜7位くらい
▶陸自:兵員数は、世界30位くらい
▶空自:作戦機の数は、世界20位くらい
…てなところですが、例えば、空自の作戦機の数が世界20位だからといって、日本の空軍力が世界20位の攻撃力をもっているわけではありません。

なぜなら空自の作戦機の多くはP3C(哨戒機)が占めています。

日本ほどP3Cを保有している国はない、などと国際社会から揶揄されることもあるくらいです。

艦艇だって出雲以上の空母は持っていませんせし。

今後5年間の防衛費が27兆円を超えるとはいえ、年次割りすればたかだか約5.4兆円程度です。

それでも対GDP比で、わずか1%程度の話です。

にもかかわらず、いったい何を恐れているのでしょうか。

現世界の先進国軍隊は、戦闘に勝つための軍隊ではなく、世界秩序(平和)維持のためのバランサーとしての機能を果たすことで世界平和に寄与し、翻って自国の平和を担保しています。

それが集団安全保障です。(集団的自衛権ではない!)

つまり集団安全保障とは、①多国間で話し合い、②話し合いを効果的にするため経済制裁をかけ、③それでもなお不十分な場合には連携して軍事制裁をかけるものです。(※「国連憲章」において、すべての加盟国が約束した責務)

その集団安全保障の責務を果たすために必要とされる負担が、対GDP比で2〜3%の防衛費の確保なのですが、残念ながら国連に加盟しつつも、その責務を果たしていないのが我が国です。

ちなみに、0.9%は世界第120位です。(下から数えたほうが早い)

汗をかかず、ひたすらおカネだけを拠出する「日本一国平和主義」は、国際社会では理解されません。

我が国は、世界秩序(平和)の維持にきちんと貢献できる国になるべきです。