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議会報告 川崎市政

(医)葵会は「地域」の理解を得なければならない2018/11/20    

昨日(11月19日)の夜、第2回となる「川崎地域地域医療構想調整会議」が川崎市役所本庁舎15階で開催されました。

国が都道府県ごとに進めている「地域医療構想」の策定に関する事項を審議する会議です。

因みに、地域医療構想とは、簡単に言うと、その地域の医療需要と医療供給とをベストマッチングさせるための地域医療体制をいかにして構築するかの構想です。

会議の委員名簿は次のとおり…
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/891519.pdf

当該会議は公開会議のため、議員として地域医療をライフワークとしている私も傍聴させて頂いた次第です。

夜7時から始まった会議は所定の時間を大幅に上回り、なんと10時過ぎまで行われました。

なぜ遅くまで行われたのかと言いますと、以前、当ブログで取り上げた件でもありますが、葵会という医療法人社団が開設しようとしている外国人専用医療ツーリズム病院の開設計画案が会議の議題に上ったからです。

川崎市川崎区に…
① 病床100床(既存病床にカウントされる)
② 外国人専用(日本人は対象外)
③ すべて自由診療(保険が適用されない診療)
…の病院が開設されようとしています。

「外国人専用であっても、保険適用されなのなら、それはそれでいいんじゃないの?」と、まるで他人事のように言う方もおられますが極めて稚拙な見識です。

医療法上、ただでさえ過剰病床地域とカウントされている川崎の医療圏において、新たに外国人のための病院(100床)が開設されてしまえば、川崎市民(日本国民)のための病床増設が益々もって困難になってしまいます。

しかも、医師や看護師など日本国民のための医療人材が外国人専用病院のために奪われることになります。

また、自由診療ということは基本的には「お金持ち専門病院」になります。

当然、そこで働く医師や看護師の給与水準は上がります。

そうなれば、益々もって地域の医療人材が当該病院に引き抜かれていって、日本国民のための医療人材が枯渇することになります。

外国人専用とは言いつつも、法律上は自由診療であれば日本人も対象になりえることから、やがて国民皆保険が崩壊することになりましょう。

加えて我が国では、例え外国人であっても3ヶ月以上の滞在実態があれば国民健康保険に加入できるという信じがたい制度になっているため、最初の3ヶ月は自由診療の「外国人専用医療ツーリズム病院」で診療を受け、それ以降は保険が適応される一般病院で診療を受ける、というケースが用意に想定されます。

よって、このような病院が全国各地で開設されてしまうと、国民健康保険のみならず国民医療そのものが崩壊してしまうのです。

その意味でも、当該問題は川崎市だけの問題ではなく、日本の医療安全保障の問題なのです。

昨日の調整会議には、AOI国際病院の院長さんをはじめ、数人の葵会関係者も出席されました。

そして極めて重要なやり取りがありました。

それは、ある委員が「(葵会さんとしては)地域のご理解を得たうえで当該病院を開設したいとのことだが、地域とはこの調整会議のことだと思っていいのか?」と質問したところ、AOI国際病院院長は「そのとおりです」とお答えになりました。

つまり葵会は、川崎地域地域医療調整会議の理解を得なければ開設申請は出さない、と明言したことになります。

この発言は、極めて大きな意味をもつものと思われます。