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議会報告 政治・経済

ステルス円高2018/11/15    

大量の資金が瞬時に国境を超えて金融市場を動揺させるグローバリズム時代、我が国の株式市場は概ね為替相場に連動する傾向にあります。

理由の一つは、為替が円安になると「日本の株価は割安」、為替が高くなると「日本の株価は割高」、というようにグローバルマネーが判断しているからです。

ところがここにきて、そこそこの円安なのに日経平均株価が思うように浮上していません。

この約1ヶ月間、2万1千〜2万2千円台のレンジ内で膠着状態にあります。

どうしてでしょう?

識者はその理由を「ステルス円高」に求めています。

なるほど、確かに現在の円はドルに対しては安いものの、その他の通貨に対しては円高になっています。

通貨は、特定の2通貨間の為替レートをみているだけではその市場価値を正しく捉えることができませんので、相対的な通貨の実力を測る必要があります。

そこで、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額などで計った相対的な重要度でウエイト付けして算出したものが「実効為替レート」です。

下のグラフのとおり、通貨の実力を示す名目実効為替レートをみると…

現在、ドルに対して円は約113円前後の値動きで推移していますが、グラフをご覧のとおり他の通貨に対しては80円台の水準にあります。

これを識者たちは「ステルス円高」と言っています。

即ち国際的にみても、依然として円の価値は高いわけで、高いからこそリスクオフ時の対象通貨になっているのでしょう。

このことからも「やがて日本の財政が破綻して円が紙くずになる」ことなどあり得ないことがわかります。

言わずもがな、日本政府にはまだまだ通貨発行と財政出動の十分なる余地があるのです。

国におかれては、少なくとも10兆円以上の補正予算を望みます。