〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 川崎市政

日銀当座預金残高、まもなく400兆円に!2018/11/12    

日銀当座預金残高が、まもなく400兆円を超えようとしています。

下のグラフのとおり、2018年10月末時点で既に397兆円に達しました。

改めて日銀当座預金について…

日銀当座預金とは、民間の金融機関が中央銀行(日本銀行)にもっている当座預金のことで「日銀当預」と呼ばれることもあります。

民間金融機関は、他の金融機関、日本銀行、日本政府などと取引を行う際、この日銀当座預金をつかって決済しています。(日本政府もまた日銀当座預金をもっています)

日銀当座預金残高が増えているのは、ご承知のとおり日銀が「量的緩和」(中央銀行による市中国債の購入)を行っているからです。

民間金融機関の保有する国債を日銀が購入するたびに、その支払代金が民間金融機関の日銀当座預金に積まれていくわけです。

では、どうして日銀は量的緩和を行っているのでしょう?

リフレ派の理論によれば「日銀当座預金を増やせば、民間銀行の貸出しが増え、景気が上向き物価が上昇してデフレを克服できる」とのことでした。

ですが、リフレ派の理論どおりには景気は上向かず物価も上昇していません。

これだけ日銀当座預金残高を増やしてきたのに、思うように物価が上昇していません。

この一点をもってリフレ派は敗北したのです。

「日銀当座預金残高を増やせば、民間銀行の貸出しが増えるであろう」というのは、リフレ派の願望に過ぎなかったのです。

日銀当座預金は民間金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備でもあり、民間金融機関は預金量(貸出量)の○○%を準備預金として日銀当座預金に積んでおくように義務付けられています。

これを準備預金制度といいます。

例えば、2兆5千億円を超える定期性預金に対する現在の預金準備率は1.2%です。

ここがポイントです。

なぜ準備預金制度があるのでしょうか?

民間銀行は、日銀当座預金の残高量に係わらず貸出しを拡大できるからです。

例えばA銀行が、Bさんの預金通帳(預金側)に500万円と記載すれば、それでA銀行のBさんへの500万円の貸出しが成立します。

信じがたいことかもしれませんが、事実です。

このときBさんは、他の誰かがA銀行に預けた預金を借りているわけではありません。

これがいわゆる「万年筆マネー」です。

銀行は万年筆1本さえあれば次々と貸出し(預金)を拡大できるがために、「預金量(貸出量)の○○%を準備預金として日銀当座預金に積んでくださいね」というのが準備預金制度なのです。

ということは、民間銀行による貸出しが日銀当座預金を増やすのであって、日銀当座預金が銀行貸出しを増やすわけではありません。

リフレ派には、これが理解できない。

では、銀行の貸出しが増える時って、どんな時?

「おカネを借りて投資すれば儲かる可能性が高い」と、企業が考えられる経済情勢になった時です。

そのような経済情勢をつくるにはどうすればいいのか?

政府による財政出動よって長期需要を創出することです。

その財源は?

むろん、万年筆マネーです。

例のごとく緊縮財政によって政府が頑なに国債を発行していないので、日銀が購入する市中国債が枯渇しています。

よって、まもなく量的緩和の強制終了の日が訪れます。

デフレを脱却できないまま量的緩和が強制終了されてしまうと、急激な円高・株安となり、国民経済は更なるデフレ経済に襲われることでしょう。