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議会報告 政治・経済

帝国化する国、弱体化する国2018/11/11    

米国の政治学者であるロバート・ギルピンは「世界の秩序維持を主導する覇権国の存在が新たな覇権国を醸成する」と言いました。

産業革命以降、第一次世界大戦までは英国による覇権の時代でしたが、英国による覇権秩序の恩恵をうけて、次なる挑戦国として米国とにドイツが台頭してきたわけです。

結果、2つの世界大戦を経て、米国が世界の警察官として君臨する覇権国となりました。

これが、いわゆる「覇権安定理論」です。

その米国による覇権も、イラク戦争とリーマン・ショックにより今や退潮傾向にあり、次なる挑戦国として中国(中共)が台頭してきたわけです。

南シナ海や東シナ海における中共海軍(中国共産党の軍隊)の振る舞いは、周知のとおりです。

因みに、米国が世界の警察官としての力を失うに至った根源は、レーガン(1980年代)以来断行されてきた新自由主義政策(自由化・民営化・規制緩和など)です。

中共はべつに「世界の警察官になろう」という大それた考えなどもっていないでしょうが、少なくともアジアにおける覇権を掌握しようとしていることは確かでしょう。

彼の国が進める「一帯一路」も「中国製造2015」も、それを具現化するための国家戦略です。

2001年12月にWTOに加盟した中国は、その経済的利益を享受してきたのみならず、食料安全保障の確率にも力を入れてきました。

例えば、戦略物資の一つである「穀物」の生産量をみても、日本とは比較にならないほどの勢いで飛躍的に伸ばしています。

このような状況の中、愚かにも我が国は「種子法」を廃止しました。

即ち、日本の穀物市場をモンサント=バイエルの「特許ビジネス」に差し出したのです。

あまつさえ、移民を受け入れ、電力を自由化するばかりでなく、水道事業までをも外資を含めた民間ビジネスに差し出そうとしています。(水は穀物に匹敵する戦略物資です)

アジアの覇権国として君臨するため帝国化する中国に対し、新自由主義政策を更に進めて弱体化する日本です。

ひたすら亡国の道を進む日本なのです。