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議会報告 政治・経済

未来を見据えた小栗、目先しか見えない総理2018/10/26    

24日から第197臨時国会が開会されました。(会期は12月10日までの48日間)

今国会では、西日本豪雨や北海道地震に対応するための2018年度第1次補正予算案が審議されるほか、外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法改正案が一つの焦点になります。

出入国管理法の改正は、明かな「移民政策」です。

政府の骨子案(新たな在留資格)によれば、介護、農業、建設、外食など14の分野において、相当程度の知識または経験を有する外国人労働者には最長5年の在留が認められる「特定技能1号」が付与され、さらに試験を受けたり熟練した技能があると判断されれば「特定技能2号」が付与され、なんとこちらは在留期限無制限で家族の帯同も認められることになります。

移民政策は人手不足にあえぐ経営者たちにとっては朗報でしょうが、とりわけ日本の若者の賃金は上がらないままになります。

それに、治安の悪化も避けられないでしょう。

安倍総理は24日の自民党の会合で、入国管理法改正案について「しっかり成立させることで結果を出していきたい」と述べています。

といいますか、それでなくとも既に安倍政権は相当数の外国人労働者を受け入れています。

ご覧のとおり、第2次安倍政権が発足した2012年末以降、2017年末の段階において既に約60万も増えています。

本来、資本主義の正しい姿とは……
人手不足 官民による設備・技術への投資 生産性の向上 日本人の賃金上昇 (人手不足の解消)……のはずですが、「移民政策(出入国管理法改正)」は、その機会を完全にぶち壊します。

さて、話は変わりますが、日清戦争当時、清国海軍の戦艦「鎮遠」はドイツ製で、日本海軍の旗艦「松島」はフランス製でした。

日本も清国も、ともに外国から戦艦を買って戦っていたわけです。

因みに、バルチック艦隊を撃滅した日露戦争の際においても、連合艦隊の旗艦「三笠」はイギリス製です。

しかしながらその後、大東亜戦争の際には、戦艦「大和」も戦艦「武蔵」も、そして空母「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」などなど、日本海軍の艦艇はことごとく日本製です。

むろん零戦などの航空機もそう。

みな自前(国産)です。

こうした「軍機の独立」という偉業は、他の有色人種の国や地域ではみられないことでした。

そして、こうした「モノづくりの力」が、戦後日本における奇跡の経済成長の基盤となったわけです。

では有色人種の国や地域のなかで、どうして我が国だけがこのような「偉業」を成し遂げることができたのでしょう?

その答えを突き詰めていくと、幕末に小栗上野介が幕府の反対を押し切って建設した「横須賀造船所」に行き着きます。

例えば、私たち日本国民は「富岡製糸場が日本の近代化のはじまり」だと学校で教わってきましたが、それはまちがいです。

日本近代化のはじまりは横須賀造船所です。

富岡製糸所の建設がはじまったのは明治4年ですが、当時、横須賀造船所の建築担当のフランス人技師が設計・建築を頼まれ、僅か50日で設計図を書き上げたのだとか。

繭倉庫なども、横須賀造船所の製鋼所をモデルにして建設されています。

因みに、富岡製糸場の建設費は、1年で予算24万ドルであったのに対し、横須賀造船所のそれは4年化計画で予算240万ドルでした。

規模の大きさからいって桁違いです。

なので、いわば富岡製糸場は横須賀造船所の弟です。

明治になって、小栗上野介の造った「横須賀造船所」が日本海軍の海軍工廠となるわけですが、その海軍工廠で技師として働いていた人物が、やがて飛行機会社を設立することになります。

その飛行機会社こそが「中島飛行機」(現在の「SUBARU」)です。

即ち、中島飛行機は、横須賀造船所の妹といっていい。

要するに、あの幕末、勘定奉行(現在の財務大臣)だった小栗上野介が、多額の費用(240万ドル)を要する造船所を幕閣の反対を押し切ってまで建設(投資)してくれたがゆえに、我が国の近代化の扉が開かれたわけです。

投資とは、未来のために行うものです。

目先の利益のみを優先すると、なんでもかんでも「外国から買えばいいや…」という発想に陥っていってしまします。

もしもそうした発想に陥っていたならば、我が国は近代国家をつくることなどできなかったでしょう。

安倍総理は、未来のための投資(生産性向上のための投資)を怠り、目先の利益(移民政策)を追求しています。

既に徳川幕府の命運が尽きようとしていたあの時代、「なぜ多額の費用を要してまでそんなものを建設する必要があるのか」と問われた小栗上野介は次のように言っています。

「たとえ幕府が滅びようとも、あばら家(日本国)が消えてなくなるわけではない。同じ売りやでも、この造船所のおかげで、土蔵付きの豪華な一項目がつくではないか」