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議会報告 川崎市政

すべてのアレルギー疾患患者が「標準治療」と「医療費助成」を受けられる川崎にしよう!2018/10/23    

私は以前から「アレルギー対策基本条例」を制定するよう川崎市議会で提言してます。

また私は同時に、喘息患者及びすべてのアレルギー疾患患者に対する「標準治療の均霑化」(標準治療の普及・啓発)の必要性を強く訴えています。

既に国では「アレルギー疾患対策基本法」が成立し、アレルギー疾患対策の指針が示されておりますが、その指針を策定した審議会において次のような議論が為されたとのことです。

例えば、環境疫学やアレルギー疾患治療の専門家の委員から「気管支喘息については、大気汚染による症状の憎悪は求められるものの、発症は多因子であり単一因子ではない」ことや、「日本の大気汚染レベルは過去の高濃度汚染のときと比べると非常に低いところにあり、現在、何らかの対策をとる必要は認められていない」という意見があったそうです。

また、環境省が実施した大規模な疫学調査(そらプロジェクト)についても触れられ「大気汚染と気管支喘息の発症の明確な関連性は見出せなかった」という意見もあったとのことです。

補足しますが、『そらプロジェクト』は、学童コホート研究においては「元素状炭素及び窒素酸化物の推計暴露量を指標とした自動車排出ガスへの暴露と喘息発症との間に統計的に有意な関係性が認められたが、暴露量推計などに起因する不確実性が残り関連性の程度(大きさ)については不明であるとしており、幼児と成人については有意な関係性はなかった、という調査結果を出しています。

更には、日本を代表するアレルギーの専門家でもあり、国立成育医療研究センター副所長されている著名な先生によれば、「喘息はダニが原因であるとの説が最も有力」なのだそうです。(平成28年12月3日付「読売新聞」)

それを裏付けるような学術論文もあるのでご紹介します。

下のグラフは、『職業・環境アレルギー誌』(2014年、日本職業・環境アレルギー学会発行に掲載された学術論文(『大気汚染と健康被害への再考』)で紹介されたグラフです。

色のついた折れ線グラフは本市(各区)の二酸化硫黄(SO2)濃度の経年変化を表し、黒い折れ線グラフが喘息患者数の推移を示しています。

グラフをみても歴然としていますが、大気汚染濃度の経年変化と喘息患者数の推移は、ものの見事に反比例しています。

巷には、あくまでも喘息の原因を「大気汚染」に求めたい人たちがおられるようですが、正しい対策は正しい事実認識に基づかなければならないと考えます。

国は「アレルギー疾患を有する者が、居住地域に関わらず、適切な医療を受けられるようにするため、喘息に限らず、アレルギー疾患医療の均霑化を進めるとしています。(アレルギー疾患対策基本法)

私は、喘息患者をはじめ、川崎市に住むすべてのアレルギー疾患患者が、市内のどこの病院に行っても必ず標準治療を受診することのできる川崎市にしたいと思っています。

しかしながら、本市の「川崎市ぜん息患者医療費助成制度条例」は、その第一条で「アレルギー対策」を謳っておきながら喘息患者しかその対象になっていません。

一刻もはやく、すべてのアレルギー疾患患者を対象にした「標準治療の均霑化」「医療費の助成」が具現化されるよう、ひきつづき全力を尽くして参る所存です。

つまり私は今の助成制度の「拡充」を求めているのであって、「廃止」を求めたことなど一切ありません。

にもかかわらず、まるで私が「助成制度の廃止」を求めているかのように事実を捻じ曲げフェイク情報を垂れ流している悪辣な人たちがいます。

まことにもって憤慨です。

何度でも言います。

川崎市に住むすべてのアレルギー疾患患者が「標準治療」「医療費助成」を受けられる川崎にするため、私は闘い続けます。

なぜなら、これらが具現化される過程にこそ、いわゆる「川崎は公害のまち」という負のイメージを払拭できる最大のチャンスがあるからです。