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議会報告 川崎市政

なぜ川崎は、未だ「公害のまち」と言われるのか2018/10/20    

私が川崎市議会議員になる前の話ですが、平成9年3月に川崎市は「健康都市宣言」を行いました。

宣言文は次のとおりです。

『かわさき健康都市宣言』
 心身ともに健康で生きがいのある生活を送ることは、私たちみんなの願いです。川崎市に住み、働き、学ぶ一人ひとりが手を携えて、かけがえのない健康をはぐくんでいくために、次のことを行います。
 私たちは、「市民健康デー」を大きく実らせ、進んで健康づくりに励みます。私たちは、スポーツや運動に親しみ、食生活と休養に気を配り、健康的なライフスタイルを身につけます。
 私たちは、健康を支える温かな家庭、だれもが安全で安心して暮らせる地域、思いやりあふれる社会をめざします。
 私たちは、多摩川や海辺の潤いと多摩丘陵の緑などの恵みを健康に生かし、安らぎのある環境づくりに努めます。細長く変化に富んで広がる川崎市は、私たちみんなのふるさとです。地域の隅々から元気な声がこだまする、明日に伸びゆく人間都市を創造していくために、ここに「かわさき健康都市」を宣言します。
(平成9年3月25日告示第119号)

因みに、この宣言の2年後に、川崎大気汚染訴訟(いわゆる「川崎公害裁判」)の和解が東京高等裁判所で成立しています。(※川崎市は被告ではない)

私が議員になって意外に思ったのは、この公害裁判が終了する前に『健康都市宣言』が市議会の全会一致で採択されたことです。

議会局にも確認をとったところ、当時の議会に対して「健康都市宣言」反対の請願や陳情は一切提出されていないとのことでした。

宣言文には、赤文字で示したとおり「私たちは、多摩川や海辺の潤いと多摩丘陵の緑などの恵みを健康に生かし、安らぎのある環境づくりに努めます」とあります。

つまり、公害裁判が進行中であったにもかかわらず、既にこの時点において川崎市は、海や多摩川の自然、あるいは多摩丘陵の緑に恵まれた都市であるということを宣言しているわけです。

このことは、議会を含め当時の圧倒的多数の市民が、既に川崎市は「公害のまち」ではなかった、ということを認識されていたこと示しているのだと思います。

そこで私は平成28年6月の定例会で、環境局長に次にような質問をしました。

「健康都市宣言がなされた平成9年度時点より、現在(平成28年当時)の川崎市の大気環境は全般的に改善しているのか、それとも悪化しているのか?」(三宅隆介)

この質問に対し、環境局長は次のように答弁されました。

「大気環境測定結果から判断すると、本市の大気環境は改善していると考えられます」(川崎市環境局長)

環境局長の答弁によれば、中国大陸からの越境汚染を考慮に入れても、川崎市の大気汚染か改善されているというものでした。

にもかかわらず、川崎市が行った調査によれば、市外に住む人々の川崎市のイメージの上位には、必ず「公害のまち」が挙げられます。

今から約40年前にの時点において、既に大気汚染状態が川崎市とほぼ同じであった東京都や横浜市を「公害のまち」と呼ぶ人はおりません。

なのに、なぜ未だに川崎だけが…

福田市長も次のように議会で述べています。

「今日では、多摩川を軸とした豊かな自然、将来性のある産業の振興、文化芸術やスポーツなど多くの魅力を兼ね備えた利便性の高い生活都市として人口が増加するなど、判定を続ける元気なまちとなっている。このような中、川崎市都市イメージ調査で、市外に住む方の川崎市のイメージに“公害のまち”が出てくることは、まことに残念なことであります」(福田紀彦・川崎市長)

明日につづく…