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議会報告 政治・経済

イメージで発言する無責任さ2018/10/13    

今朝のテレビ番組で、橋本五郎とかいう読売新聞特別編集委員が「安倍総理はトランプ米大統領に、『自由貿易こそが世界に利益をもたらす』ことを根気づよく訴えるべきだ」と言っていました。

「自由貿易が世界に利益をもたらす」ことを、この御仁はどこでどうやって知ったのでしょうか?

調べもせず、ただイメージだけで発言していないか。

歴史を紐解くと、その時代に「自由貿易」を提唱する国は必ずといっていいほどに、それまで「保護貿易」によって輸出競争力を蓄えに蓄えた国です。

18世紀後半の英国だって、その後のドイツや米国だってそうです。

保護貿易と自由貿易とを巧みに使い分けることによって、それぞれの国家が冷徹に国益を追求していたのが世界貿易の歴史です。

輸出競争力のない国にとって自由貿易が必ずしも利益をもたらすわけないだろうに。

EU加盟後、ドイツからの輸出攻勢をかけられ、為替調整や輸出規制などの防衛政策を持たなかったギリシャをみよ。

年がら年中、デフォルトしているではないか。

それによってギリシャ国民は利益を得て幸せになったのか。

要するに、その時々に「自由貿易」のほうが都合の良い国と、反対に「保護主義」のほうが都合の良い国があるだけです。

そんなわけで、朝っぱらから気分の悪い番組を観た私です。

さて10月12日、IMFが各国のGDPデフレーター(物価変動率)統計を発表しました。

さっそく、日本のデフレーターを時系列で抽出してみました。

因みに、米国と韓国も…

ご覧のとおり米韓は右肩上がり、日本のようにデフレーターが右肩下がりになっているのは、デフレだからです。

まともな経済は、このデフレーターが名目賃金の上昇率を下回りつつ緩やかに上昇していかなければなりません。

そうです…我が国は1998年以来、まともな経済ではないのです。

橋本さん、米大統領に自由貿易の何たるかを説き伏せるまえに、安倍総理にデフレの何たるかを説き伏せてください。