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議会報告 政治・経済

高価なガソリンを給油しながら…2018/09/09    

この夏、ガソリン価格が高かった。

きのう、地元のガソリンスタンドで給油したのですが、@149円(レギュラー)でした。

資源エネルギー庁の発表によると、関東地区のレギュラーガソリン平均価格は@151円(9月3日現在)ですので、@149円は関東平均よりは多少安かったことになりますが、こうも140円台後半が続きますと、さすがに車に乗る気が失せます。

全国の平均価格は、揮発油(ハイオク・レギュラー)、軽油、灯油ともに3年半ぶりの水準で高止まりしています。

底値だった昨夏に比べて2割近くも高くなっています。

夏休み、車で旅行や帰郷をされた皆さまにとりましても、ガソリン価格の高騰は懐に痛く響いたのではないでしょうか。

ガソリン価格が高騰している要因は様々に考えれます。

まず、ガソリンをつくる石油元売り業界では、国内需要の低迷によって統合が相次いでいます。

長引くデフレのためなのか、なんとガソリン需要は年間2%のスピードで減少が続いています。

昨年(2017年)4月には、シェア5割超を占めるJXTGホールディングスが誕生しました。

これほどのシェアを占めることができれば生産調整も容易でしょうから、安い余剰ガソリンが減ることになります。

皮肉にもデフレによる国内需要の低迷が元売り会社の統合を進め、ガソリン価格を高くしたことになります。

理由の第二は、むろん中東情勢です。

中東などの産油国で構成されているOPEC(石油輸出国機構)が原油安を打開するため、昨年から国ごとに生産枠の上限を決める協調減産をはじめました。

以来、供給が絞られやすくなっています。

昨年の6月以降に、原油価格が上昇しはじめたのはそのためです。

なお米国の中東政策も大きく影響しています。

まず、トランプ米政権が仕掛ける「貿易戦争」が商品相場に下落圧力をかけ、相対的に原油価格が高値圏でもみ合っています。

加えて、イラン産原油が米国の経済制裁で市場から締め出されています。

中東におけるイランの生産量比率はサウジに次いで2番目です。

よって、需給逼迫の懸念は拭えません。

といって、それをサウジアラビアなどが増産し穴埋めするとも思えません。

とりわけ非常時の生産余力は細りますので、油田事故など思わぬ供給障害が起きれば、急騰するのではないかとの不安が相場を下支えしているようです。

トランプ米大統領は、イランと取り引きする外国企業への制裁も検討しているようで、イラン産原油の流通量は益々減っていく見込みです。

この上、もしもイランとイスラエルの緊張が高まっていくようなことになると、イラン産原油が市場に出回ることはさらに難しくなります。

オバマ大統領時代の話ですが、米国はISIL(イラク・レバントのイスラム国)の掃討に地上軍を投入することができず、なかばお手上げ状態でした。

そこでイランに泣きつき、核合意と引き替えにイラン革命防衛隊の地上軍が投入され、そのお陰でようやくISIL掃討に目途がついたわけです。

にもかかわらず、下の根も乾かぬうちに核合意を反故にして制裁する。

この国は、平然と他国をペテンにはめる歴史をもつ。

裏で蒋介石を援助して、まるで火事場にガソリンを撒くようにシナ事変を拡大しておきながら、日本に対しては「大陸からの撤兵」(ハルノート)を要求するような国です。

そんな国のせいで、高いガソリン代を払わされているのか…!?

ガソリン代程度の話だけで済むなら我慢もしますが、米国のご都合主義による地政学リスクの高まりに、何ら有効的な対処ができなければ国民を不幸にします。

時代は既に「ポスト米国覇権の時代」に突入しています。

なのに日本の政治は、いつまでも「米国覇権の時代」を前提にしています。

前提にしているどころか、米国様の言うことなら「何でも支持する」日本政府になり果てています。

米国様が「圧力路線だぁ」と言えば、支持する!

米国様が「やっぱり米朝会談だぁ」と言えば、支持する!

米国様が「やっぱり会談は延期だぁ」と言えば、支持する!

米国様が「やっぱり延期しなーい」と言えば、支持する!

「 ……… 」

きのうはガソリンを給油しながら、そんなことを考えていました。