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議会報告 政治・経済

溜り続ける「使われていないおカネ」2018/09/05    

台風21号が、四国と近畿を縦断し日本海を抜けていきました。

高潮によって関西空港の滑走路が冠水するなどして、またもや大きな被害がもたらされました。

タンカーが衝突した関空連絡橋は、未だ復旧の見通しがたっていません。

夜中の情報では、今回の台風で7名のかたが死亡され、231人のかたが負傷されたとのことでしたが、今朝の情報では9名が死亡、229人が負傷、そして203万人に避難勧告が出されたとのことでした。

内閣官房参与の藤井聡先生によれば、「もしも台風21号がもう少し遅く上陸していたとしたら、さらに潮位が何十センチも高くなってしまい、被害はもっと甚大だった」そうです。

その点、台風21号の上陸時間が若干早まったことが、不幸中の幸いだったのかもしれません。

さて、土木学会は、もしも大阪湾で最悪の高潮被害が発生した場合…
経済被害 65 兆円、
資産被害 56 兆円、
…被害総額 121兆円という想像を絶するほどの被害想定を既に示しています。

それでも、事前に5,000億円程度の高潮対策(防災対策)を施しておけば、その被害を「半分以下」に減災できるとのことです。

土木学会はその他にも、例えば首都直下型地震、例えば南海トラフ巨大地震などなど、様々な被害想定を定量的計算から明らかにしているのですが、政府はほとんど無視してそのための予算を計上していません。

既に国土強靭化法が成立して久しいのに、その予算がつけられていません。

ご承知のとおり、その背景には「日本は借金で大変だぁ~」というフェイク思想の蔓延があります。

昨日、日本銀行から8月の「マネタリーベース」の発表がありました。

マネタリーベースとは、政府及び日銀が発行しているおカネの量です。

具体的には、「紙幣」と「硬貨」と「日銀当座預金」の合計です。

さっそく、その推移をグラフ化してみました。

マネタリーベースは、6月の段階で既に500兆円を超えて、8月は501兆9640億円になりました。

501兆9640億円の内訳は…
紙幣 104.7兆円
硬貨 4.8兆円
日銀当座預金 329.4兆円

なお、日銀当座預金のほとんどは、民間銀行が日銀に保有しているだけの「使われていないおカネ」です。

この使われてないおカネが溜まり続けています。(貯まっているのではない!)

これを政府が借りて使えばいい。

そうすれば、防災インフラを強靭化することもでき、さらにデフレも脱却できます。

まさに一石二鳥です。

政府が民間銀行の日銀当座預金を借りて使うことを「国債発行」及び「財政出動」といいます。

よって、政府は躊躇することなく国債を発行し、可及的速やかに「国土強靱化」「デフレ脱却」を実現してほしい。

デフレから脱却できれば、税収は自然に増え、政府債務対GDP比率は改善されていきます。