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議会報告 政治・経済

おめでたい人2018/08/31    

今朝、オリックスの宮内義彦氏が経済番組に出演されていました。

宮内氏といえば、小泉政権下で規制緩和の旗振り役となって日本を破壊する「構造改革」を進めた御仁です。

また、郵政民営化で売却された全国の「かんぽの宿」計70カ所を、オリックスの100%子会社であるオリックス不動産にタダみたいな値段で丸ごと買い取らせたことでも有名です。

民営化されたとはいえ、当時は未だ日本郵政の株式は100%国が保有していたのですから「かんぽの宿」は本来、公共の財産だったはずです。

公共財産の売却にあたっては、オープンな手続きの下で行われてしかるべきだったのに入札の詳細はついに不明のままでした。

氏に言わせれば「民間企業が民営化された組織から買うのだからオープンにする必要はない…」みたいな、これも規制緩和の一環だったのでしょうか。

さて、番組を観ていて、たいへん驚いたのですが…

宮内氏が日本経済の成長率の低さを嘆いていました。

「日本だけが成長していない…」と。

…あなたが言うのか!

確かに、成長していないのは日本だけです。

宮内氏によれば、その最大の理由は「日本経済を動かす中核である大企業が官僚化していることにある」とのことです。

いわく、大企業の多くがリスクをとらず粛々と仕事をしているだけの企業組織になっていてイノベートが足りない、のだとか。

もしかして宮内氏の言う「イノベート」とは、政府に潜り込んで自分の会社に都合のいいように法律や制度を変え規制を緩和し、公共財産をタダ同然でせしめることか…!?

大企業が官僚化しているのかどうか知りませんが、宮内氏は「経営」の専門家ではあっても「経済」についてはずぶの素人です。

なぜなら、番組中ついに一度も宮内氏の口から「デフレ」という言葉が発せられなかったからです。

「経済」を正しく理解していれば、日本だけが成長していない理由がデフレにあることなどすぐに解るはずです。

もっと言えば、宮内氏が旗振り役となって進めた「規制緩和」が、我が国のデフレをこれほどまでに深刻化させたのです。

大企業が投資を拡大できないのはデフレで総需要が不足しているからです。

日本経済がデフレから脱却すれば、ふつうに企業はイノベートになります。

規制緩和は、あくまでもインフレ対策であって、デフレ対策ではありません。

デフレ下における規制緩和は、便秘で苦しンでいる人に下痢止め薬を飲ませるようなものです。

そんな医者がいたとしたら、まちがいなく藪医者でしょう。

そうした藪医者もどきが、時の政権内に巣くって旗振り役となり日本経済をダメにしたのです。

ダメにした反省もなく、平然とテレビに出てきて、まるで経営の神様みたいな顔をして頓智機な能書きを語っていました。

どこまでもおめでたい人だ。