〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 川崎市政

緊縮財政は「天災」を「人災」にする2018/06/24    

6月18日の朝、大阪府北部でに発生したM6.1の地震で、高槻市寿栄小学校の高さ3.5 メートルのブロック塀が倒壊しました。

悲しくも、登校中だった女の子がその下敷きとなって亡くなってしまいました。

建築基準法は、2.2メートルを超えるブロック塀を作ることを原則として認めていません。

それに同法は、高さ1.2メートルを超す塀を設置する際には、強度を補うことを目的とした「控え壁」を設置することをも義務づけています。

報道のとおり、倒壊した寿栄小学校のブロック塀はこれらの基準を満たしておりませんでした。

3年前に寿栄小学校が外部から危険だとの指摘を受け市教委の職員が点検したものの、「問題なし」と判断し学校側に伝えたことを高槻市教育委員会の樽井弘三教育長が明らかにされました。

「打音検査したら大丈夫でした」と言っていますが、「もしも大地震がきたら…」という想定はできなかったか。

点検した職員は非常勤職員だったようですが、もしかすると高槻市の教育委員会には建設職の技術吏員がもともと少ないのかもしれません。

であれば、専門性をもった業者に委託することはできなかったのでしょうか。

もうひとつ勘繰りたくなるのは、「打音検査したら問題なし…」の背景には、「(財政局から毎年厳しいシーリングをかけられているし)なるべく予算を使いたくないから打音検査で問題なければそれでいい」という発想はなかったか。

昨日の当ブログでも取り上げておりますように、各地方自治体は財政健全化法の縛りがるので単年度PB黒字化に必死です。

家計簿でもそうですが、PBを黒字化しようとすると、新規事業で何らかの予算を増やした場合、必ず他の何らかの予算を削るか、もしくは増税するしかありません。

地方行政の場合は簡単に増税できないので、結局、何らかの予算を減らすことになります。

そこで思い出されるのは、2012年12月に発生した中央高速道の笹子トンネル天井板落下事故です。

当該トンネルの点検・検査については、道路公団が民営化されるまではそれこそ打音検査されていたのですが、民営化された途端に目視検査に変えられてしまい、あの悲惨な事故につながりました。

それと同じように、行政があまりにも小さな政府(緊縮財政)を追求していくと「安全よりも予算が大事…!?」という本末転倒の方向に進みかねません。

高槻市の場合がそうであったのかどうかは別として、「カネ、カネ、カネ」という緊縮財政は天災を人災にします。