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議会報告 政治・経済

民間議員の呆れた提言2018/05/27    

明日(5月28日)、安倍総理を議長とする「経済財政諮問会議」が開かれます。

この経済財政諮問会議が6月にまとめる予定の『経済財政運営の基本方針(骨太の方針)2018』に「基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)の黒字化目標」が謳われてしまうと、政府財政(政府支出)に「枠」がはめられます。

政府財政にPBという「枠」がはめられると、デフレ脱却のための財政支出の拡大が不可能になり、日本経済はお陀仏です。

その経済財政諮問会議の民間議員が、明日の会議で「PBの黒字化を2025年度に達成する」よう提言するのだそうです。

『基礎的財政収支の赤字「21年度にGDP比半減を」 民間議員提言へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31015620W8A520C1EA3000/

政府の経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)の民間議員は、財政健全化の指標である基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)の黒字化を2025年度に達成するよう提言する。21年度には中間的な評価指標として、PB赤字の国内総生産(GDP)比を17年度比で半減させるべきだとも表明する。(後略)』

経済財政諮問会議の民間議員とは、次の4人です。
・伊藤 元重(学習院大学国際社会科学部教授)
・榊原 定征(東レ株式会社 相談役)
・高橋 進(日本総合研究所 チェアマン・エメリタス)
・新浪 剛史(サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長)

政府財政(家計簿ではない)において、PBの黒字化を重視する人たちはおカネ(貨幣)について無知な人たちです。

失礼ながら、この4人は明らかに「おカネ(貨幣)の本質」を理解されていない人たちです。

間違いなく彼らはおカネを「希少金属の代替え商品」だと思い込んでいます。

彼らが言うように、もしも「おカネ=希少金属の代替え商品」だとするならば、この世にデフレギャップ(総需要の不足)など存在しないことになってしまいます。

なぜなら、もしも「おカネ=商品」だとすると、この世の経済取引はすべて物々交換ということになってしまい、物々交換なら需要と供給は常に一致することになるからです。

残念ながら、おカネ(貨幣)はモノ(商品)なんかじゃない。

現に、国内資金需要の不足というデフレギャップ(総需要の不足)が存在しているではないか。

総需要の不足とは、物価の下落であり、おカネ(貨幣)の価値の上昇を意味します。

よって総需要の不足を埋めるためには、つまりデフレを脱却するには、おカネ(貨幣)の価値を下落させ物価を上昇させればいい。

では、どうすればおカネ(貨幣)の価値を調整できるのでしょうか?

それが、前述の4人の民間議員には解らない。

間違いなく言えることは、政府財政のPB黒字化は貨幣価値の上昇を招き、むしろデフレを助長させます。

彼の4人は、学者として、あるいは経営者としては、とても優秀なのかもしれませんが、経済については私より明らかなド素人です。

そんな民間議員らが占める経済財政諮問会議が、日本の未来を決定するのですから納得がいきません。