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議会報告 政治・経済

中共が喜ぶ「亡国の財政健全化」2018/05/09    

中国共産党によれば、彼の国の経済成長率は…
2012年 7.9%
2013年 7.8%
2014年 7.3%
2015年 6.9%
2016年 6.7%
…とのことです。

とはいえ、よく言われていますように、中共の統計発表は当てにならない。

政府のご都合で鉛筆を舐め舐めして数字を作り上げてしまうのでしょうから。

例えば、毎年7%平均の経済成長を成し遂げているにも関わらず、不思議なことに鉄道貨物輸送量は落ち込んでいます。

経済が毎年7%平均で成長し続けているのに、鉄道貨物輸送量が落ち込むことなどあり得るのでしょうか。

もしかすると、中国はドラえもんの「どこでもドアー」でも開発したのかもしれません!?

「中国経済は毎年7%平均で成長している」と、あくまでも主張する理由は明らかです。

習近平氏が国家主席に就任した際、「今後10年間で経済規模を2倍にします」という、いわゆる「所得倍増計画」を公約にしたからです。

10年間でGDPを2倍にするためには、毎年7.2%の成長が必要になります。

例えば数字の「5」に、「1.072」を10回かけてみてください。

必ず「10」(5の2倍)になります。

よって、習近平国家主席の威厳を保つためには、なんとしても中国経済は毎年7%平均で成長していなければならないわけです。(実体とは別に…)

ある意味、解りやすい話しです。

とはいえ、現実の中国経済は完全に投資過剰(生産力過剰)です。

ただ、「投資」も立派な需要項目の一つですので、その年のGDPに換算されることになるのですが、やがては生産力過剰となってデフレ(需要不足)圧力になります。

その不足した需要をまた更なる「投資」で補う、という繰り返しで何とか凌いでいるわけです。

因みに、日本はその真逆で「投資」(財政支出)を抑制しているために、需要不足が埋まらず国民が貧困化しています。

さて、習近平国家主席は、その過剰生産力の捌け口として、いわゆる「一路一帯」構想を掲げています。

一路一帯とは、アジアとヨーロッパを結ぶ2つの経済帯(経済ベルト)のことです。

まず「一帯」は、中国西部から中央アジアを経てヨーロッパを結ぶ21世紀の「陸上シルクロード」のことです。

一方、「一路」は、中国沿岸部から海を渡り、東南アジア⇒インド⇒中東⇒アフリカ⇒ヨーロッパと連なる21世紀の「海上シルクロード」のことです。

この経済圏(一路一帯)の関係国に対しインフラ投資や融資を行うことで、中国の過剰生産能力の捌け口にしようとしています。

そのインフラの投資や融資を人民元建てで行うために、 AIIB(アジアインフラ投資銀行)が設立されました。

即ち、この地域からドル(米国)を排除しようとしているわけです。

このまま一路一帯構想が中共の思惑どおりに進むとなると、20年後にはおそらく、中国のGDPは我が国のGDPの10倍に達することになるでしょう。

やがてGDPで10倍の差がつくとなると、おそらくその時、彼の国の軍事費は我が国の20倍になることが予想されます。

そんな中国に我が国はどのように立ち向かうのでしょうか。

むろん立ち向かえるはずなどなく、属国化は免れない。

意味のない「財政倹約」ばかりが先行し、まったく成長戦略をもたない日本。

今の日本は、財政悪化によって衰退しようとしているのではありません。

緊縮財政なる「財政健全論」によって亡国に向かっています。

『財政健全化、21年度に中間目標 GDP比の赤字縮小
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30211590Y8A500C1EA2000/

内閣府や財務省は2025年度までの財政健全化計画で、21年度に中間目標を設ける方針だ。社会保障費の伸びを抑える目安を設けるほか、政策経費のうち借金で賄う額を国内総生産(GDP)比で一定の比率に抑えることなどを目指す。(後略)』

プライマリーバランスの黒字化から、今度は「政策経費のうち借金で賄う額を国内総生産(GDP)比で一定の比率に抑える」ことを財政健全化計画に明記することで、歳出に枠を嵌めようとしてます。

まさに「亡国の財政健全化」です。

これで一番喜ぶのは中共か。