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議会報告 政治・経済

ついに諦めた日銀2018/04/29    

ついに日銀がギブアップしました。

『緩和、副作用に目配り 日銀が物価達成時期を削除
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29942400X20C18A4EA4000/

日銀は27日、物価目標の達成時期を明示しないようにスタンスを変えた。5年前、「2年程度」を念頭に目標達成を約束して始めた異次元緩和。今回の変更は短期決戦からの決別を意味する。~(中略)~副作用にも目配りする持久戦となる(後略)』

5年前に黒田日銀が誕生して、概ね2年後に2%(生鮮食品を除く総合消費者物価指数)という物価目標を掲げてはじまれられた量的緩和(日銀による市中国債の購入)ですが、悲しいかな5年を経てもなお2%には遠く及ばず。

日銀が目標としてきた「生鮮食品を除く総合消費者物価指数」にはエネルギー価格が含まれていますので、だいぶ下駄を履かせた指標で目標を立てたわけですが、それでもダメでした。

上のグラフのとおり、本来の目標指標とすべき「食料とエネルギーを除いた総合消費者物価指数」(オレンジ色の折れ線グラフ)でみると、今年の2月時点でもわずか0.3%です。

要するに、コミットメントした目標にまったくもって達しないものだから、「もう達成時期は言いません」ということです。

ただしこれは日銀の失態というよりも、「量的緩和だけでデフレを脱却できる」としていきたリフレ派の失態であり、リフレ派の理論を利用して政府財政を緊縮してきた緊縮派の失態、いや罪です。

それに、前述の記事では「副作用にも目配りする持久戦となる」とありますが、まるっきり効果も出ていないのに「副作用の心配」もへったくれもなかろうに…

唯一の副作用といえば、政府が頑なに国債発行を抑制しているものだから、日銀が購入しようとする市中国債が枯渇していることです。

因みに、日銀が既に40%以上の国債を保有していることで、実質的な政府の負債残高は減っています。

少なくとも400兆円以上は…

それを加味すると日本政府の純債務対GDP比はゼロ%ですので、信じられないかもしれませんが我が国は世界でもっとも財政状態の「良い国」なのです。

財政状態が良いのにもかかわらず、バカみたいな緊縮財政によってデフレ化(物価と賃金を下落)させています。

日銀内部でも、既に解っている人には解っているのだと思いますが、彼らにしてみれば「物価が上昇しないのは日銀のせいじゃねぇよ!」が本音にちがいない。

そうです。

悪いのは、「ニホンはシャッキンでハタンするぅ~」というデマを吹聴し、緊縮財政(国債発行抑制)を是としている政治家と官僚と学者とメディアです。

この人たちは、おカネ(貨幣)を「政府発行の商品券」だと勘違いしています。

彼らの「貨幣観」の間違いが「財政論」の間違いを惹き起こしています。